高松空港、民間運営委託で独自スキームも必要 国際線は将来週40便

高松空港、民間運営委託で独自スキームも必要 国際線は将来週40便

香川県は、高松空港の運営委託に関する有識者会議で、高松空港の目指す方向性や運営委託のあり方について会議を開催、その内容を発表しています。

訪日外国人が増加、LCCの就航が拡大する一方、地方空港の競争が激化している環境下で、香川県は高松空港を産業や観光振興、四国の拠点として重点施策で位置づけています。特に観光では、同空港を中心に栗林公園、道後温泉本館、姫路城、後楽園などミシュランガイドの3ツ星を獲得する観光施設を周遊する広域観光ルートの中心となっています。

こうした状況から、高松空港はアジアをはじめ国内外から四国・瀬戸内地域への広域観光需要に対応する、西日本のゲートウェイの1つとして、交流人口拡大につながる地域活性化を牽引する空港と同時に、高松都市圏を中心に四国の拠点地域のビジネス需要に対応した高質な空港/航空サービスを提供する空港をめざすべきとされています。

この実現に向け、今後は国内線では新千歳線、国際線では中国の主要都市、タイ、シンガポール、フィリピン、インドネシアなど東南アジアの主要都市などの就航を目指すとしています。具体的には、現在の国際線週13便のところ、将来的に週40便を誘致する目標を提示しています。

会議では、高松空港の就航便数の増加、空港の活性化に向け、滑走路などを運営する国、空港ビル、駐車場の運営などを一体的に運営する民間事業者への委託により、地元地域、航空会社や航空需要などに相互に連携しながら効果ある施策が可能とみています。また、運営委託スキームには独自措置が必要としています。

この独自措置として、地方公共団体との協力・連携を図るため、議決権株式の取得や役職員の派遣を提示し、事業期間は当初15年とオプションとしています。また、応募企業については特定の航空会社の影響を受けずに、広く門戸を開放した空港運営とするため、航空会社などの参加資格を制限する必要があるとしています。

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