国土交通省、JALに厳重注意 6月27日の副操縦士逮捕と翌日の欠航で

国土交通省、JALに厳重注意 6月27日の副操縦士逮捕と翌日の欠航で

国土交通省は2016年7月13日(水)、日本航空(JAL)に対し、厳重注意を行いました。運航乗務員の不適切な行為と不十分な運航乗務員管理について指摘したもので、必要な再発防止策を検討、報告するよう指示しています。

これは6月27日(月)の夜、当日の乗務を終えたJALの副操縦士が、公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕されました。逮捕翌日の6月28日(火)、逮捕された副操縦士が乗務予定の小松発羽田着7時35分発のJAL182便は代替要員が確保できず欠航となり、乗客81名が別の便に振り替えられました。

この副操縦士は2010年11月、サンフランシスコまでの乗務後に滞在していたホテルで飲酒によるトラブルを起こし、2011年5月に「社内管理」と「断酒」の条件付きで航空身体検査証明を受けていました。

航空局はこうした航空身体検査証明の条件などに関し、運航乗務員の不適切な行為、不十分な運航乗務員管理が認められると判断しました。このため、再発防止が確実に図られ、安全運航の体制が維持されるよう指導したものです。航空局は2016年 7 月27 日(水)までに文書で再発防止策の報告が求めています。

なお、当該の副操縦士は検察に送致され、7月8日(金)まで拘留されていました。

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