仙台空港への政府専用機(シグナス)飛来、元ANAジャンボ機の里帰りやボーイング777-300型機での北九州空港へ臨時便運航などが話題になりました。日本初就航が高松空港になった新顔「ベトラベル航空」など、直近の2024年3月15日〜21日の間に、日本の空港へ飛来し注目を集めた機体をピックアップして紹介します。
3月15日・仙台空港
航空自衛隊 ボーイング777-300ER型機 「機体記号:80-1112」
2022年6月以来となる政府専用機が仙台空港に飛来しました。前日14日のC-2輸送機に続き、航空自衛隊機の珍しい飛来になりました。
【関連記事:【注目された飛来機情報】パッチワークな珍客や役目を終えたFDAの4号機など】
3月17日・高松空港
ベトラベル航空 エアバスA321-200型機 「機体記号:VN-A278」
日本初就航のベトラベル航空。初便が高松空港に到着しました。3月31日までインバウンド(訪日観光客)チャーターとして、ホーチミン発着で4往復8便(フェリー含む)の運航が計画されています。
3月17日・岩国空港
アトラス航空 ボーイング747-400BCF型機 「機体記号:N429MC」
大谷翔平選手などが韓国への渡航に、アトラス航空の元ANA機(旅客型)をチャーターしたことが話題となりましたが、岩国空港には元ANA「JA8095」の旅客機から改修された貨物機が飛来しました。米軍関連チャーターとみられ、横田基地や成田空港へも多くの飛来実績がある機体です。
3月17日・中部国際空港
天津航空 エアバスA321-200型機 「機体記号:B-8389」
中国国内線で主に運用されている、特別塗装機「中華人民共和国・全国運動会天津2017」がセントレアに飛来しました。4年ごとに開催されるスポーツ大会を記念したものですが、すでに登場から6年経過しており、去就が注目されます。
3月17日・成田空港
ルフトハンザ・カーゴ ボーイング777F型機 「機体記号:D-ALFA」
貨物定期便で成田の常連となっているルフトハンザ・カーゴですが、機首部分のレドームがDHLカラーとなっている姿が目撃されています。予備部品繰りによるためとみられ、ハイブリッド塗装のような珍しい状態になっています。
3月19日・熊本空港
全日本空輸(ANA) ボーイング767-300ER/BCF型機 「機体記号:JA603A」
羽田/熊本/那覇の経路で、ANA CARGOのチャーター便が運航されました。同社は、世界的半導体メーカーの熊本県進出による旺盛な貨物輸送需要に応えるため、3月29日には阿蘇くまもと空港へ初めて貨物専用大型機ボーイング777型機を使用したチャーター便を運航予定です。
3月19日・小松空港
航空自衛隊 T-4練習機 「機体記号:36-5694」
航空自衛隊のアクロバット飛行隊「ブルーインパルス」が、小松基地(石川県)に展開しました。16日に北陸新幹線・金沢/敦賀間の延伸開業を記念して石川県と福井県の上空を飛行、18日には能登半島地震の被災地上空でもスモークを出す航過飛行を披露しました。
3月20日・北九州空港
全日本空輸(ANA) ボーイング777-300型機 「機体記号:JA754A」
主に国内幹線へ投入されている514席仕様機が、北九州空港に飛来しました。これは、前日の羽田/福岡線(NH269便)が機材整備のため欠航し、機材変更するも福岡空港の運用時間を超過することが見込まれたため、代替便(NH1501便)が北九州空港まで運航されました。同機は日付が変わった24時過ぎに着陸し、翌朝に羽田空港までフェリーされています。
3月21日・成田空港
エルアル・イスラエル航空 ボーイング787-9型機 「機体記号:4X-EDL」
7日に成田線を再開したテルアビブ線。これまでボーイング787-8型機が投入されていましたが、同日は長胴型の787-9で運航されました。今後も両機材の投入が予定されています。
以上、注目の飛来機をピックアップして紹介しました。来週は、どんな特別塗装機やレアな機体が飛来するのか楽しみですね。近くの空港へ、飛行機を眺めに出かけませんか?