ユナイテッド航空は2025年4月24日、「次世代ブレンデッド・ウィング・ボディ機(BWB)」を開発するJetZero社への出資を発表しました。ユナイテッド航空は最大200機(確定100機+オプション100機)の発注を視野に入れており、次世代機の開発が一歩進むことが期待されます。
JetZeroが開発を進める「Z4」は、従来の旅客機とは異なる「オールウィング(全翼)」構造を採用。機体全体が揚力を生む設計により、乗客1人あたり最大50%の燃料削減を目指しています。また、滑走路やボーディングブリッジなどの既存の空港インフラに適合するとしています。
客室内については座席サイズの拡大や、各席専用のオーバーヘッド収納が可能になるなどの変化も。加えて、広めの通路によるスムーズな搭乗やバリアフリー対応の化粧室の採用が可能になることで、より快適なキャビン体験をもたらすとしています。
JetZeroは2023年8月に、アメリカ空軍が次世代機開発のパートナー企業として選定。2027年までの試作機初飛行、2030年までの就航を目指しています。