日本航空(JAL)は、公式オンラインショッピングサイト「JAL MALL」で、退役したボーイング777で使用されていた「機内収納ボックス」を販売しています。商品は退役した777-200型機「機体記号:JA8978」と、777-300型機「機体記号:JA8945」で実際に搭載されていたもの。6月2日時点で5点が販売されており、価格は税込220,000円です。
この収納ボックスは航空機の座席後方に設置されるもので、現役時代には緊急用の備品などが搭載されていました。販売に際しては、家庭にも設置できるように底面にアジャスタを取り付け。収納はスライドで引き出す仕様で、雑誌やペットボトルなど用途にあわせて自由に収納できるとしています。
JALは2021年10月から、機体から取り下ろした部品を「航空機廃材」として活用する取り組みをスタート。これまでに「ライフベスト(救命胴衣)を活用したポーチ」「整備のお仕事ガチャ」など小型の廃材を活用した商品が販売されています。大型の航空機廃材は、ホテルとタイアップして廃材を活用したコンセプトルームを作る取り組みの他、今回のような家具への転用も模索されています。
今回の商品が搭載されていた「JA8945」は、同社が羽田空港で解体作業を行なった機体。作業は羽田空港旧整備場の羽田整備ビル大型第2(K2)ハンガーで、2022年5月に行われています。
<現役時代のJA8978> <現役時代のJA8945>