AFのリージョナルライナー、HOP!のCRJ1000で朝のオルリーを発つ。リヨンへのプティ・ボヤージュで大雨の洗礼。《A spring has come in Europe ④》 - エールフランス・オップ! 口コミ・評価

航空会社 エールフランス・オップ!

2023年06月09日に撮影されたエールフランス・オップ!の航空機写真

© JA8037さん

エールリネール、ブリテール、レジォナルの3航空会社を統合、発...
IATA | ICAO
A5 | HOP
アライアンス
スカイチーム

搭乗レビュー
AFのリージョナルライナー、HOP!のCRJ1000で朝のオルリーを発つ。リヨンへのプティ・ボヤージュで大雨の洗礼。《A spring has come in Europe ④》

航空会社
エールフランス・オップ!
便名
AF7400
エコノミー
搭乗日
2019/04
路線
オルリー(パリ) → リヨン
機体記号
F-HMLO
機材
Bombardier CL-600-2E25 Regional Jet CRJ-1000
総評:4
4ッ星
機内食・ドリンク
3ッ星
座席(シート)
4ッ星
機内スタッフサービス
4ッ星
エンターティメント
無評価
トイレ・洗面台
無評価
機材コンディション
4ッ星
地上サービス
4ッ星
口コミ投稿者
Harry Lennonさん
アクセス数
503
投稿日
2019/04/30

搭乗写真

  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    ゲート前方50mほどのところで出発を... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    RER B線のアントニ(Antony... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    オルリーヴァルに乗り、最初の停車が&... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    成田T-3ぽさもあるT-2のHall... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    セキュリティ後のディパーチャーの案内... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    ラウンジも同じ方向にあるとか神ってま... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    プライオリティパスでいけるプレミアム... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    ワインのグレードとか贅沢は言いません... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    基本、どこに行っても美味しいフランス... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    今回、コペンハーゲン、オルリー、CD... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    乳製品にハイネケン、冒険でしたが、、... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    A01ゲートを出たらすぐ目の前が駐機... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    遠ざかる、雲を見つめて、、
    出発です... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    オルリーよまた会う日まで。ちょっと伊... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    CRJでは初めて見た!
  • 写真の種類:機窓・風景
    ブルゴーニュ?でもブドウ畑ではなさそ... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    シートピッチは一般的なそれ。可なく不... 続き
  • 写真の種類:座席(シート)
    客層は何となくですが落ち着いた人たち... 続き
  • 写真の種類:機内食・ドリンク
    セガフレードのインスタント。味はまさ... 続き
  • 写真の種類:機窓・風景
    どひゃあああ
  • 写真の種類:機窓・風景
    ウイングチップの向こうに聖堂が見えた... 続き
  • 写真の種類:搭乗時の写真一般
    乗ってきたシップではないですが、同型... 続き

総評

昨日パリに着いた時はまだ濡れていた石畳も、今朝はもう化粧を直し、一桁台に冷え込んだ朝の空気をまとって黒々としていました。オルリー空港に向かうべく、まだ人通りもほとんど無いパリのストリートを急ぎ足で進む僕。4月だとパリの日の出はまだ遅く、6時台では薄暗闇の中の信号の光があまりに鮮やかで、静かな独りの出発を元気付けてくれているかのよう。愚直なくらいまっすぐな通りの一番向こう、建物の谷の上には、帯重なる雲とそこから垣間見える青空。今日は晴れて欲しい、、特にこれから向かうリヨンは。でも予報は降水確率90%です。笑

半分諦めが入ったくらいの方が、旅は身軽で良い気もしますが、短期在住していた時を除けば欧州で大雨に見舞われたことはあまりないので、やっぱり晴れて欲しいよなあ、旅の神様お願いします、、と願いながら歩いて歩いて時間は7:30、気づけばRER B線の乗り入れるフォーロム・デ・アール(Forum des Halles)駅までやってきました。

初めて利用するオルリー空港は、市街中心部を起点とするとシャルルドゴール空港の正反対側。RER B線は両空港にアクセスできる鉄道であり、上り下り2つあるホームには、それぞれ空港のサインである飛行機のマーク、そして空港名が書いてあるのでわかりやすいです。よっぽど浮かれてでもいない限り反対側に乗ってしまうことはないでしょう。
オルリーの方がやや近く、最寄駅のアントニまで20分ちょっとだったでしょうか。そこで下車すると、ホームにあるオルリーヴァル(無人運転トラム)の案内に従って少し歩き、乗り換えたらそこから10分弱。空港直結となっていてダイレクトにターミナルに到着できました。(オルリーヴァルがやたら速くて少し怖かった笑)
便利ですし、単純にCDGと比べて楽で分かりやすいので、CDGと共通するような近距離路線はキャリアにもよるでしょうがオルリー利用の方がメリットも多いにありそうです。

ヴァルからの連絡口には案内の係員がいて、デバイスのボーディングパスを見せたら、あなたはこっちねーと下車後すぐ右手に案内してくれました。エールフランス、そしてそのリージョン部門であるオップなどの近距離線はT-2(西Ouest)となり、もう一つのお隣さんターミナルはバカンス路線などのロングホールフライトだったと思います。

今回のリヨン往復はエールフランスのサイトから予約していて、24時間前のウェブチェックインをもって、ボーディングパスがe-mailに送られてきていました。今やスタンダードなこの搭乗方法も、自分の古くなった4年選手のスマホでは時たまDLミスしたり、開けないページがあったりと、旅のためにもそろそろ買い替えかなと思わせてくれる、ある意味大事な機会でもありました。笑 でもiphone SEが小さくて好きなんですよねえ。。
まあともかくパスは手元にあるので、そのままセキュリティゲート前のパスチェックに進み、QRコードをかざし、荷物とコートをカゴにワサワサ並べました。

フランス語なまりの"ラップトップ?リキッズ?"もなんだかかっこいいなあ、などと朝から思いつつ、8:25、無事にセキュリティ通過。ホール1のエアサイドに出ると目の前からもう搭乗口が並んでいます。そんなに広々とした空間ではなく、人がたむろしたら狭くなりそうな場所に出発案内の表示がありました。なので手早く自分のゲートをチェック、あとはプライオリティパスで入室できるラウンジの存在を調べておいたので、そこの場所を探します。

リヨン行きの当便はゲートA01。小型のCRJなのでやはり地上から直アクセスのゲートのよう。セキュリティ後、正面に並ぶ大きなゲートたちとは別で、左の階下へ進む指示があってそれに従います。するとちょうど同じ地上階フロアとタッグを組むように該当カードラウンジが併設されてるではないですか。ありがたや。
Premium Traveller Loungeは、小規模ながら落ち着いた雰囲気と洗練されたインテリアで素敵でした。レセプションの若い男性も朝からビシッとスーツが決まっていて印象良く、フードなどのサービスも充分でちょっとした腹ごなしにはもってこい。サイトで確認すると、最大3時間利用可で、6:00-21:00の営業のようです。
僕は搭乗予定時刻が8:50だったので20分ほどのショートレスト。ヨーグルトを水のごとく流し込み、すぐ目の前のゲートへと繰り出しました。

ここ、初めてなのに何だか来たことあるような雰囲気だなあ、、と思った理由は、成田国内線のあの出発ゲート待合室に似てたんです笑。横並びに四つか五つあるゲートを正面にして、さほど広くない空間にたくさんの人が待っていました。"9:25 Lyon AF7400"というサインの向こうは、広めにガラスで間取られた出発口と、その向こうに見えるエプロンとシップたち。朝の光がふんだんに室内まで届いてきており清々しく、そこは成田のあの閉塞感とは異なります(仕方ない)。笑
さてさて、やや時間も押して9:10、ようやく搭乗開始。パスチェックの動線は2レーンに仕分けられ、片方のレーンのスタッフは三つ編みを二つ下げた赤毛のアンのような可憐な女性(20代前半)、もう一人は子供を5人くらい育て上げたような肝っ玉母さん風のマダム。もちろん自分は朝からもってますので、、母さんにパスポートを見せました。。"ボンボヤージュ!"ありがとう母さん笑

なんとか頑張って雨脚を跳ね除けたぜ、と言わんばかりのパリ郊外の空は、青空を覗かせつつもまだ沢山のグレーの雲たちにまとわりつかれていて、風もやや湿り気を帯びていました。しかし、搭乗前に直に感じられる朝の空気はやっぱり気持ち良いし、高揚感もひとしおであります。短いステップを数段登り、細いサンマのようなシップに乗り込みました。ヨーロッパでボンバルディア機に乗るのはかなり久しぶりで、キャビン内の香水のフレーバーが織りなす雰囲気と混ざり、テンションをじわじわ上げてくれます。

HOP!は2015年のAFリージョン部門統合によって始まった新ブランドだと思いますが、このCRJ1000もその時ラインナップされたものみたいですね。以前から飛んでいた機材なのかどうかはわかりませんが、機内はとても綺麗、シートもへたっておらず座り心地もよろしいです。
シート指定に関しては、エールフランスはネット予約時に具体的な席指定ができず、window or aisleの希望制。晴れて窓側が当選して文句もなく、そして眺めの良い主翼脇でご満悦です。笑 ATR、エンブラエルなど、各社の小型機を揃えていますが、お久しぶりのお尻エンジンをあえて主翼の横で体感する形となりました。

理由はおそらく8:15着の折り返し前便の遅れだと思いますが、定刻を15分押して9:40、ようやくプッシュバックされて誘導路へと自走を始めました。安全説明のデモをチラ見しつつ、滑走路脇の濃い緑が風でたなびくのを眺めていると、順番待機もそこまでないうちに、9:47待ちに待った離陸。体は小さくともCRJは力強いクライムで、伊丹周辺にも似た市街地の景色をあっというまに雲の下へと押し込み、ひとりきりの白い世界へとやってきました。

出発から到着までの所要時間はジャスト1時間。ということでまさに東京・大阪間のようなショートホール、滞空時間もわずかです。ややもしてドリンクサービスが始まりましたが、この日のフランス全土の悪天候と当機の飛行高度の影響もあるのか、それなりに揺れの邪魔が入り、 CAさんたちも大変そう。だいたいキャビン中央の自席にドリンクが回ってきたのは10:20頃。お隣のやや年上のフランス人男性がとっても優しく、揺れるなかでのサービスをサポートしてドリンクとお菓子を手渡してくれました。メルシームッシュ。フランスの方、みんな優しいんだよなあ。

さて、わずかに雲の隙間から見えていた長閑な田園風景の鑑賞時間もつかの間、コーヒーを飲み終える前にはまた雲のなかへ突入。シェイキングタイムの始まりです笑 覚悟はしていましたが、、少しずつ見えてきたローヌの大地は重々しく、霧状の雲に出たり入ったり。これは、、見るからに寒そう笑 アルプスとリヨネ・ボージョレ山地に挟まれたフランス第二の都市は、水や食という山の恵みもある一方で、旅人への運試しも刺激的です。。

10:25頃に最終アプローチのアナウンスが入り、ランディングギアが出ると同時に窓の向こうを水滴が流れ始めました。10:38、ザアザアと降りしきる長雨に濡れたリヨンのランウェイに、迷うことなく着陸。小さく細い翼でも最後のスポイルは勇ましく、"朝出た時と同じかあー、まあた濡れちまうぜ"と、心でつぶやいていそうなCRJは、たくさんの"!"マークの仲間が待つサン・テグジュペリ空港にスポットインしました。
降機ステップに出る瞬間から土砂降りの洗礼儀式。こ、ここまでとは。笑
目の前のゲートまでの一瞬でずぶ濡れになり、空港のトイレで全身を拭いながら、"これもまた旅の面白さだな、、"と持ち前の楽観魂で必死の逆噴射。雨をふるい落としました。笑

リヨン空港はモダンで綺麗。次便レビューで軽く触れますが、天気が良ければ本当に気持ちよいだろうなあと思わせます。さて、ここから地下ホームのトラムに乗り30分ほどでリヨン市街へ。ずーっとこの豪快な降りっぷりでしたが、ホワイトアスパラガスとローヌワインに舌鼓を打ち、古いブションの窓越しに春のリヨンを眺めて、精一杯空気を吸ってきました。
帰路は再びAF便、今度は運行もエールフランス機で、到着はシャルルドゴールとなります。

しこたま濡れた靴をパリのホテルで乾かしたのも良い思い出。。
皆様も良い春の旅を。平成の最後に心より願います!

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