運輸安全委、2017年の春秋日本の機体動揺 再発防止に負傷予防体操

運輸安全委、2017年の春秋日本の機体動揺 再発防止に負傷予防体操

運輸安全委員会は2019年3月28日(木)、2017年に発生した春秋航空日本の運航便で発生した、機体の動揺による客室乗務員の負傷について、調査報告書を公表しました。

この事案は2017年10月22日(日)、春秋航空日本が運航していた成田発佐賀着IJ701便、機体記号(レジ)「JA03GR」が、佐賀空港へ向けて降下中に、機体が動揺し、客室乗務員1名がシートベルトをしていたもののシートに腰を打ち付け負傷したものです。10月22日(日)は台風21号が接近、前線も影響し、着陸時を含め悪天候下での飛行となることが予想されていました。

報告書では、同機が降下中に、風向と風速の急激な変化により生じた乱気流に遭遇し、機体が大きく動揺、客室後方の左側にシートベルトを着用して着席していた客室乗務員が腰を強打し、腰椎圧迫骨折をしたとみています。

また、シートベルトを着用していたにもかかわらず、腰椎圧迫骨折をしたことについては、機体の動揺で腰を強打したことに加え、背中が背もたれから離れた前傾姿勢だったため、腰椎に負荷が増大したとみています。

春秋航空日本では再発防止策として、本事案の概要や他社での事故事例、乱気流発生の兆候や特性などを運航部全体で情報の共有を実施したほか、客室乗務員の業務規定に「着席時の注意事項」を追加、客室乗務員の負傷予防体操「ウォーミングアップ体操」の再周知などを実施しています。

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