A330-900、航続距離延長仕様 EASA認証を取得

A330-900、航続距離延長仕様 EASA認証を取得

ニュース画像 1枚目:A330-900 MTOW 251トン
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A330-900 MTOW 251トン

エアバスは2020年10月8日(木)、最大離陸重量(MTOW)251トン仕様A330-900についてヨーロッパ航空安全庁(EASA)から認可を取得しました。現在のA330-900はMTOW242トン仕様で、今回の認可で航続距離は650海里、およそ1200キロメートル(km)を延長できます。また、ペイロード6トン増で運航できます。

航続距離の延長は、市場ニーズの変化に対応する追加型式証明の取得で、最大で17時間超の路線を飛行するなど、より長い定期便路線に対応できるようになります。さらに、A330neoファミリーは、200トンから251トンまで幅広いMTOWのオプションを提供し、航空会社に柔軟性を提供します。

新たなMTOW仕様のA330neoの初号機は、フランスのコルセールに納入される予定です。新仕様のA330-900により、航空会社は保有機材の合理化を進めながら、太平洋横断やアジア/ヨーロッパ間などの長距離路線に投入できる能力を獲得できます。

今回の認可は、A330-900のMTOW251トン仕様ですが、搭載座席数が少なく、胴体が短いA330-800のMTOW251トン仕様でも同様の認可をめざしており、2021年に取得する見込みです。

MTOW251トン仕様は、現行のMTOW242トン仕様と99%のスペアパーツの共通性を保ち、構造補強と機首とメインランディングギアの着陸装置の一部変更で実現しました。さらに、エアバスのオーバーホール(TBO)の期間を長期化し、従来の10年間隔から12年に延長し、メンテナンス費用の削減も達成しています。

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