航空自衛隊は2021年8月26日(木)、ボーイング777型の特別輸送機(政府専用機)1機をアフガニスタンの邦人輸送支援のため、小牧基地から出発しました。8月25日(水)にも現地へ向けて出発すると発表されていました。777の「80-1112」が8月25日(水)、小牧基地に移動して出発すると見られましたが、同日は千歳基地に戻りました。「80-1112」は8月26日(木)、千歳基地から改めて小牧基地へ移動。その後、現地に向かったとみられます。
政府専用機は777に機種更新後、東南アジアではベトナム・ハノイ、インドネシア・ジャカルタ、バンコク、中東ではテヘラン、サウジアラビア・リヤド、ウラー、アブダビ、オマーン・マスカットへ飛行しています。先の派遣されているC-2、C-130輸送機がカブールとパキスタンのイスラマバードをピストン輸送し、政府専用機は拠点のイスラマバードへ向かうと見られます。
報道では、C-2、C-130輸送機のカブール入りはできたものの、現地情勢から邦人輸送が出来ていないことが伝えられています。現地情勢の悪化を想定し、ドイツ空軍はA400M輸送機でH145Mヘリコプターをカブールに持ち込み、緊迫する空港周辺の移動にも対応する体制を整えているようです。
Gestern Abend lieferten wir mit dem #A400M die H145 Hubschrauber für den Einsatz nach #Kabul_Airport. Sie gehören zu unserem HSG64. Damit wir gemeinsam mit @Deutsches_Heer und @SanDstBw so viele Menschen wie möglich evakuieren können. Hier ein paar Eindrücke bei Ankunft. pic.twitter.com/3gaX6Qer0y
— Team_Luftwaffe (@Team_Luftwaffe) August 21, 2021
イギリス空軍も一時退避拠点から、イギリスのブライズ・ノートン空軍基地までA330MRTTボイジャーを使い、アフガニスタンの人たちを含めて退避させています。イギリス国防省は8月13日(金)からおよそ2週間で1万人のピストン輸送を実施したとも発表しています。
Our Armed Forces continue to bring home civilians from Afghanistan. Last night, another flight arrived at RAF Brize Norton from Kabul Airport.
— Ministry of Defence (@DefenceHQ) August 25, 2021
Thanks to our continued efforts on Op PITTING, we have now evacuated over 10,000 people since 13 August. pic.twitter.com/Cpw9fcBEn7
アメリカ空軍はアラブ首長国連邦(UAE)、カタール、バーレーン、サウジアラビアの基地に一時退避し、その後はドイツのラムシュタイン空軍基地とアメリカを結ぶ輸送を実施。さらに、アメリカ国防総省は民間予備航空隊(CRAF)のステージIを発動し、計18機を一時退避からヨーロッパ、またはアメリカへに輸送に使用しています。ホワイトハウスは、8月14日(土)から8月24日(火)現在で7万人超の輸送を支援したと明らかにしています。
Anflug, Landung und Abfertigung am Flughafen #Kabul bleiben schwierig. Unser Pilot eines #A400M erläutert einmal kurz, wie es ist, Tag und Nacht dorthin zu fliegen. #wirfliegenweiter pic.twitter.com/uBlRmPtu0X
— Team_Luftwaffe (@Team_Luftwaffe) August 24, 2021