2021年百里基地航空祭中止、観閲式の開催動向にも注目

2021年百里基地航空祭中止、観閲式の開催動向にも注目

ニュース画像 1枚目:2019年に開催された百里航空祭での1コマ (KAMIYA JASDFさん撮影)
© FlyTeam KAMIYA JASDFさん
2019年に開催された百里航空祭での1コマ (KAMIYA JASDFさん撮影)

航空自衛隊百里基地は、新型コロナウイルス感染症の影響から2021(令和3)年度の百里基地航空祭を中止すると発表しました。百里基地では通常3年周期で、2年連続で航空祭を開催、次の1年で航空観閲式を開催しています。2020年は航空観閲式でしたが、コロナの影響により入間基地で開催されたため、2年連続で大きな記念行事が開催されません。例年通りならば、2022年は航空祭の開催年次で、2023年は航空観閲式の開催年次です。

2020年の航空観閲式の会場は、百里基地から入間基地に変更、さらに無観客開催でした。各基地から地上展示のため航空機が集結しましたが、飛行展示は実施されず、式典内容は総理大臣視察・訓示のみでした。

2021年度は陸上自衛隊が主催する観閲式ですが、東京オリンピック・パラリンピックに伴う会場利用などから準備を含め、2年連続で従来の招待客の規模、多数の部隊参加による開催は困難とされ、規模縮小が見込まれます。

さらに、日本周辺の防衛体制、災害派遣任務など自衛隊を取り巻く環境変化から、観閲式の実施は近年、厳しい状況にあると防衛省は説明。2020年と2021年は今後の観閲式の方向性を探る試みと位置付けられています。

こうした空自、あるいは自衛隊の方向性から、百里基地が今後も観閲式会場として継続されるか、観閲式会場が他基地に移る場合は航空祭が毎年開催となるか。百里基地をめぐる航空祭と観閲式の開催動向は今後、注目されます。

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