珠海エアショー、電子戦機J-16D初展示 AG600は飛行を披露

珠海エアショー、電子戦機J-16D初展示 AG600は飛行を披露

ニュース画像 1枚目:J-16D イメージ
© 中国国际航空航天博览会
J-16D イメージ

「珠海エアショー(中国国际航空航天博览会)」が2021年9月28日(火)から10月3日(日)まで、珠海三灶空港とその隣接する展示会場で開催されます。飛行展示、地上展示が発表されていますが、中でも注目は、電子戦機タイプの残16D(J-16D)の参加です。

珠海エアショーは2年に1度開催されており、第13回の今回は2020年の予定でした。2020年11月開催予定でしたが、新型コロナウイルスの影響から中止、撤回と方針が変わりながら、結果的に延期されていました。展示会と並行開催のエアショーらしく、展示の合間には航空機による展示飛行が披露されます。注目のエアショーはJ-10でアクロバット飛行を披露する八一飛行表演隊の参加をはじめ、このエアショーでAG600水陸両用機が初めて展示飛行を披露します。展示機での注目は、電子戦機タイプの残16D(J-16D)の参加も発表されています。

J-16Dは、2015年12月に初飛行。似た役割を担う機種として、アメリカ空軍の電子戦機EA-18Gグラウラーが挙げられます。AESAレーダーや改良型エンジンの搭載、次世代型コクピットの採用、電波妨害・電子戦の能力向上、改良型フライ・バイ・ワイヤ・システムの採用など改良が施された機体です。今回の展示にあたり、中国は自力で開発した電子戦機の展示で、偵察・攻撃・防御の統合能力の一端を示す狙いがあると見られます。中国側は、この機種はすでに実戦配備されているとも紹介しています。無人機の展示も拡充され、電子戦、情報戦の能力向上をアピールすると見られます。

ニュース画像 1枚目:これまでは地上展示のみのAG600水陸両用機が初めてエアショーで飛行
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これまでは地上展示のみのAG600水陸両用機が初めてエアショーで飛行

珠海エアショーでは軍民の航空・宇宙産業が一同に会する機会です。中国の民間・軍事航空の分野で新技術を展示する場として確立されています。今回のショーは、オンラインとオフラインを合わせ40カ国・地域、700社近くの企業が展示に参加します。

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