フィンエアー、短距離国内2路線をバスで補完へ 温暖化ガス排出抑制で

フィンエアー、短距離国内2路線をバスで補完へ 温暖化ガス排出抑制で

ニュース画像 1枚目:フィンエアー塗装のATR イメージ (TA27さん 2019年9月撮影)
© FlyTeam TA27さん
フィンエアー塗装のATR イメージ (TA27さん 2019年9月撮影)

フィンエアーは、新型コロナウイルスの影響を受け、2020年春から運休しているヘルシンキ発着のトゥルクとタンペレ線の2路線について、2022年春から運航を再開する計画です。再開にあたり、環境への影響を考慮し、コロナ前の運航便数にそのまま戻すのでは無く、一部をバスによる輸送で補完します。

ヘルシンキ/トゥルク線、ヘルシンキ/タンペレ線とも、コロナ前は1日4往復を運航。フライトでは時刻表では35分ですが、実際の飛行は25分ほどでした。この2路線は、エネルギー効率の高いATR機で運航されているものの、乗客1人あたりの温暖化ガス排出は、他の路線よりも負荷がかかることから、バスの運行も検討されています。

こうした短時間フライトは通常、海域や山を横断するといった地上交通に困難が伴う地点に運航されています。一方で、複数の交通機関を組み合わせた輸送の一貫性、インターモダリティの整備が進み、ヨーロッパ各地で短距離路線の便数制限についても幅広い議論がすでに深められています。

フィンエアーは、トゥルクとタンペレ線は、国際線の接続で重要な路線と位置付けており、海外からの旅客輸送と同時に、輸送による炭素排出量の削減にもつなげるため、今回のバス輸送への一部移管によるネットワークの維持を目指します。バスを運行するパートナーは現在、数社と協議を行っており、接続便のチケットはフィンエアーのウェブサイトから予約できるようになります。

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