地方で大人気ATR、天草エアラインの運航開始から3社14機に拡大

地方で大人気ATR、天草エアラインの運航開始から3社14機に拡大

ニュース画像 1枚目:日本初のATR、天草エアライン「JA01AM」 (TAK1212さん 2015年10月11日撮影)
© FlyTeam TAK1212さん
日本初のATR、天草エアライン「JA01AM」 (TAK1212さん 2015年10月11日撮影)

ターボプロップ機のATR製の航空機が日本で初めて、天草エアラインによって運航が始まり6年が経ちました。現在、日本国内のリージョナル路線を結ぶ機材として、国内の3社、計14機が導入・運航されています。ATRは、地方都市を結ぶ存在として、急速に存在感を増しています。

導入した3社は、天草エアライン1機、日本エアコミューター(JAC)10機、北海道エアシステム(HAC)3機です。今後も会社、機数が増える予定で、2022年4月にJACが1機、2022年後半に運航開始を目指す新潟拠点の新たな航空会社トキエアが2〜4機程度、2022年度中にオリエンタルエアブリッジが機材更新をはじめ計2機、それぞれ導入予定です。これらが予定通り導入されると、20機に到達する見込みです。

ニュース画像 1枚目:北海道で運航されているATR (delawakaさん 2021年9月11日撮影)
© FlyTeam delawakaさん
北海道で運航されているATR (delawakaさん 2021年9月11日撮影)

現在、国内のリージョナル路線で、ATR導入が進む理由の1つに、JAL・ANAのグループの垣根を超えた連携しやすい環境が整備されていることがあげられます。「共通事業機」制度によって、指定された機体・企業であれば、企業の枠を超えて運航できます。例えば、天草エアラインはJACに整備を委託し、その期間はJACの共通事業機で運航しています。ATR導入以前、天草エアラインはJACと異なる機材を使用し、さらに保有機は1機のみのため、整備期間中は運休が発生していました。

ニュース画像 2枚目:日本エアコミューター 伊丹 → 但馬 2020年01月搭乗 写真:座席(シート) (ピーノックさん撮影)
© FlyTeam ピーノックさん
日本エアコミューター 伊丹 → 但馬 2020年01月搭乗 写真:座席(シート) (ピーノックさん撮影)

ATRが製造する航空機は2機種あり、座席数48席のATR-42-600型、70席を搭載するATR-72-600型で、国内で運航する3社に2機種とも導入されています。いずれも、客室はイタリアのデザイナー「ジウジアーロ」が手がけた、シートを含む客室デザイン「アルモニア(Armonia)」を採用。明るさを自由に調整できるLED照明、従来より広い座席上部の収納棚、膝周りもゆとりあり、国内で多く運航されているボーイング737、エアバスA320などのジェット機と同等の快適さが確保されています。地方都市での旅行で搭乗する際には、こうしたリージョナル機に乗る機会もありそうです。

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