ANAのPW4000エンジン搭載777型15機、早ければ4〜6月ごろ再開

ANAのPW4000エンジン搭載777型15機、早ければ4〜6月ごろ再開

ニュース画像 1枚目:ANAのPW4000エンジン搭載するボーイング777-200ER型 (aki241012さん 2020年8月12日撮影)
© FlyTeam aki241012さん
ANAのPW4000エンジン搭載するボーイング777-200ER型 (aki241012さん 2020年8月12日撮影)

全日空(ANA)は、ボーイング777型のプラット&ホイットニーPW4000系列エンジン搭載機の運航再開に向けて準備を進める方針です。国土交通省航空局が2022年3月18日(金)に当該機について、4月15日(金)以降の運航再開を認めると発表。これを受け、保有する15機の整備を経て、早ければ2022年度第1四半期(4月〜6月)に運航を再開します。

航空局は、対象エンジンに逆推力装置内に破片シールドの取り付け、ファンブレード故障発生時に耐えられるエンジン・インレットの改修など、再発防止策の実施を運航再開の条件としています。ANAは、再発防止策を詳細に定めた技術文書での対策を講じ、4月〜6月に運航再開に至る可能性があります。改修や検査などの実施に向け、作業内容の詳細を詰めている段階のため、具体的な運航再開の時期は現在、決定していません。

運航停止措置が講じられた2021年2月時点、ANAは対象の機材を19機保有していました。機体売却などの場合、フェリー便の運航は対応策を講じた上で限定的な運航が2021年12月以降に認められ、すでに4機がANAから退役しました。3月18日(金)現在の保有機は15機で、機種別の内訳は777-200型が10機、777-300型が5機です。今後、この15機は再開条件の整備が実施されます。

ニュース画像 1枚目:プラット・アンド・ホイットニーPW4000エンジンを搭載したANA機
© FlyTeam ニュース
プラット・アンド・ホイットニーPW4000エンジンを搭載したANA機
■PW4000エンジン搭載の777型、15機
機体記号航空会社型式導入日機齢搭載エンジンエンジン派生系
JA713AANA777-2812005/03/2216年PW4084PW4000-112
JA714AANA777-2812005/06/2816年PW4084PW4000-112
JA715AANA777-281/ER2006/05/1015年PW4090PW4000-112
JA716AANA777-281/ER2006/06/2815年PW4090PW4000-112
JA717AANA777-281/ER2006/08/0815年PW4090PW4000-112
JA741AANA777-281/ER2012/04/219年PW4074PW4000-112
JA742AANA777-281/ER2012/05/249年PW4074PW4000-112
JA743AANA777-281/ER2013/03/288年PW4074PW4000-112
JA744AANA777-281/ER2013/05/298年PW4074PW4000-112
JA745AANA777-281/ER2013/06/208年PW4074PW4000-112
JA751AANA777-3811998/06/3023年PW4090PW4000-112
JA752AANA777-3811998/08/2723年PW4090PW4000-112
JA753AANA777-3811998/07/2923年PW4090PW4000-112
JA754AANA777-3811998/10/2023年PW4090PW4000-112
JA755AANA777-3811999/04/0622年PW4090PW4000-112
※機齢は2022/3/18現在
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