現行デザインを踏襲!バイデン政権が決定「新エアフォース・ワン」

現行デザインを踏襲!バイデン政権が決定「新エアフォース・ワン」

ニュース画像 1枚目:新デザインの「エアフォース・ワン」
© アメリカ空軍
新デザインの「エアフォース・ワン」

アメリカ空軍は2023年3月10日、アメリカ大統領専用機「エアフォースワン」の新しいデザインを発表しました。これは、2027年と2028年にそれぞれ1機が引き渡される予定の、新しいエアフォース・ワンに施されるものです。現在、ボーイング747-200型機をベースとしたエアフォース・ワン、VC-25A型機「機体記号:82-8000」と「92-9000」の2機を運航。2027年以降にボーイング747-8型機をベースとした、新しいエアフォースワン、VC-25B型2機へ置き換えられます。

ニュース画像 1枚目:新デザインの「エアフォース・ワン」
© アメリカ空軍
新デザインの「エアフォース・ワン」
ニュース画像 2枚目:現行機 - Ariesさん 2019年5月25日撮影 羽田空港 92-9000 ボーイング VC-25A (747-2G4B) アメリカ空軍
© FlyTeam Ariesさん
現行機 - Ariesさん 2019年5月25日撮影 羽田空港 92-9000 ボーイング VC-25A (747-2G4B) アメリカ空軍

新しいデザインは現行機のVC-25Aに施されているものを踏襲していますが、胴体下部の水色部分が少し深みのあるモダンな色に変更。現行機ではエンジンカウルに胴体下部と同じ水色が施されているものが、新デザインではコックピット付近の胴体前部と同じ濃い青色となっています。また、胴体下部やエンジンカウル先端の金属部分がピカピカに研磨されていた「ポリッシュドスキン」を採用していましたが、落ち着いたグレーになりました。これは、747-8をはじめとした最新鋭機では使用素材の変更や軽量化などにより、金属部分を研磨することが出来なくなったためです。

2019年にトランプ政権がアメリカ国旗である星条旗カラーをベースとした新デザインを発表していましたが、これをバイデン政権が覆した形です。トランプ前大統領のプライベートジェット機であるボーイング757-200型機「N757AF」のデザインと似ているのではないかという批判も受けていました。アメリカ空軍は今回の発表で、星条旗カラーのグレー部分が受ける熱が内部の部品に伝わる件について、追加の検証が必要となるためとしています。

ニュース画像 3枚目:トランプ政権時に発表されたデザイン
© Boeing
トランプ政権時に発表されたデザイン

次期大統領専用機としてロシアのトランスアエロ航空向けに製造済みの747-8「N894BA」と「N895BA」が割り当てられており、現在両機に対しての改修作業が進められています。

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