2023年6月12日から23日までの期間、ドイツで行われたNATO(北大西洋条約機構)連合国空軍による演習「エアディフェンダー23」が終了しました。
NATO加盟25か国の空軍約1万人と250機以上の航空機が参加するなど、NATO創設以来最大規模と言われた今回の演習。日本はオブザーバーとして、幹部隊員数名が参加すると報道されていましたが、ふたを開けてみれば、航空自衛隊のトップである内倉浩昭 航空幕僚長(空幕長)が参加していたことがわかりました。
防衛省は6月20日、内倉空幕長がドイツ空軍のトップであるゲルハルツ総監と会談したことを、公式Twitterで明かしました。今回の会談と視察を通して「トップ同士の信頼関係を進展させ、相互理解を深めた」としています。
同Twitterでは、内倉空幕長が翌日の6月21日には、フランス・パリのル・ブールジェ空港で、6月19日から25日の日程で開催されていた「パリエアショー」を訪れていたことを明かしています。内倉空幕長はフランス航空宇宙軍のミル参謀総長と会談し、「日仏の安全保障上の問題認識を共有し、今後の防衛協力 ・交流について意見交換した」としています。
今回の「エアディフェンダー23」でもうひとつ注目されたのは、主催国ドイツのA400Mアトラス輸送機およびPA-200トルネード戦闘機の特別塗装機です。いずれも、機体後方の尾翼を中心に、左右それぞれにドイツ国旗とアメリカ国旗をデザインしたクールな機体が公開されていました。