日本政府は2023年10月14日、退避を希望するイスラエル在留邦人向けに、民間機によるチャーター便を運航しました。
テルアビブ/成田線直行便は、エルアル・イスラエル航空により運航が継続されていますが、航空便の運航を含めた情勢が流動的であることから、邦人の安全確保に万全を期すため、早期出国支援を目的として運航。ブルガリア共和国の民間機、ガリブエアのエアバスA330-200型機「機体記号:LZ-ONE」が使用されたとみられます。14日17時44分(現地時間)にイスラエル・テルアビブを出発し、約3時間の飛行で21時42分(現地時間)にアラブ首長国連邦のドバイ・ワールド・セントラル空港へ到着。外務省によると、邦人8名が搭乗しました。
また政府は、不測の事態に備えて近隣のアフリカ・ジブチに、航空自衛隊のC-2輸送機とKC-767空中給油・輸送機を派遣。必要に応じて、イスラエルからの在留邦人退避の対応を行います。
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韓国政府は、イスラエルに滞在していた韓国国民163名の退避を目的に、大韓民国空軍(韓国空軍)のエアバスKC-330(A330-200MRTT)空中給油・輸送機「機体記号:19-003」を派遣。14日早朝にテルアビブを出発し、同日夜に韓国・ソウル空軍基地へ到着しました。同機には人道的支援として、日本国民51人とシンガポール国民6人も同乗したことを、韓国国防部が明らかにしています。