イギリスを拠点に航空・旅行関連のデータ調査を行う「OAG」は、2023年の「世界の混雑空港ランキング」を公表しました。2023年1月から12月までのデータから調査、提供座席数を基に混雑空港のランキングを算出しています。
世界で最も混雑した空港は、アメリカ・アトランタにあるハーツフィールド・ジャクソン国際空港でした。2019年と2022年にも世界1位となっており、デルタ航空がハブ空港として多くの国内線や国際線を運航しているほか、アメリカ内外の航空会社も多く路線を展開しています。
2位は、エミレーツ航空がハブ空港としているドバイ国際空港。3位には、アジア・太平洋地区で1位となる羽田空港が選ばれています。世界の国内線混雑路線ランキングでも、羽田/新千歳・福岡・那覇線がランクインするなど、利用者の多い国内線が多く就航しているほか、国際線も数多く運航されています。他にアジアでは、中国・広州の白雲国際空港が10位になるなど、中国国内からもランクインしています。
■ 2023年世界の空港 総合ランキング
ランキング | 路線 | 提供座席数 | 昨年(2022年)順位 | 1位 | アトランタ国際空港 | 61,226,507席 | 1位 |
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2位 | ドバイ国際空港 | 56,504,042席 | 2位 |
3位 | 羽田空港 | 52,692,487席 | 4位 |
4位 | ロンドン・ヒースロー空港 | 49,370,859席 | 7位 |
5位 | ダラス・フォートワース国際空港 | 48,083,921席 | 3位 |
6位 | デンバー国際空港 | 46,743,622席 | 5位 |
7位 | イスタンブール空港 | 46,399,238席 | 10位 |
8位 | ロサンゼルス国際空港 | 44,482,633席 | 8位 |
9位 | シカゴ・オヘア国際空港 | 43,708,796席 | 6位 |
10位 | 広州白雲国際空港 | 43,425,916席 | 16位 |
一方、国際線の提供座席数を主眼に置いたランキングでは、日本からの選出はなく、アジアからはシンガポールやソウル(仁川)など国際線ハブ空港として機能している空港が多くがランクイン。国内線需要が多いアメリカや日本からの選出は無く、多くのアジア・中東・ヨーロッパのハブ空港が選ばれています。パリやアムステルダムなど、環境問題を理由に便数が削減された影響か、これらの空港では2019年対比で提供座席数が減少しています。
■ 2023年世界の“国際線”空港ランキング
ランキング | 路線 | 提供座席数 | 昨年(2022年)順位 | 1位 | ドバイ国際空港 | 56,504,042席 | 1位 |
---|---|---|---|
2位 | ロンドン・ヒースロー空港 | 46,521,295席 | 2位 |
3位 | アムステルダム・スキポール国際空港 | 37,172,424席 | 3位 |
4位 | パリ シャルル・ド・ゴール国際空港 | 36,676,928席 | 4位 |
5位 | シンガポール・チャンギ国際空港 | 36,136,334席 | 8位 |
6位 | イスタンブール空港 | 35,915,798席 | 5位 |
7位 | ソウル・仁川国際空港 | 33,704,264席 | 26位 |
8位 | フランクフルト国際空港 | 33,519,909席 | 6位 |
9位 | ドーハ・ハマド国際空港 | 28,668,040席 | 7位 |
10位 | マドリード・バラハス国際空港 | 25,032,355席 | 9位 |