カリフォルニア科学センターでの展示のため、フロリダ州ケネディ宇宙センターからロサンゼルス国際空港へ大陸横断をしたスペースシャトル「エンデバー」ですが、途中の2012年9月20日にゆかりの地であるカリフォルニア州エドワーズ空軍基地で1泊しました。基地では多くの関係者がこれを出迎え、翌日には別れを惜しみました。
スペースシャトル計画にとって、エドワーズ空軍基地は大変関わりの深いところでした。
シャトル開発には1960年代から1970年代にかけて、ここで実験されたX-15やHL-10、X-24A/Bなどの実験結果が反映されました。
1977年8月12日、上空でボーイング747から切り離された無動力の「エンタープライズ」が、基地内のロジャース乾湖に初めて着陸する実験に成功。1981年4月14日には初めて軌道飛行を実施した「コロンビア」が同じくロジャース乾湖に着陸し、シャトルの本格運用が始まりました。その後、エドワーズ空軍基地にはシャトルが54回も着陸しました。
また、シャトルは基地近くのアンテロープバレーにある空軍プラント42のロックウェル・コリンズにより組み立てられ、基地でチェックを受けていました。
エドワーズ空軍基地では「エンデバー」と747の上空を、F-22ラプターやF-35ライトニングIIが飛行しました。