シコルスキーは2012年12月4日、アメリカ海兵隊向けの重輸送ヘリコプターCH-53Kの試作初号機を、組み立てラインからフライトテストチームに引き渡したと発表しました。この試作初号機は地上試験機で動力系統の試験を実施し、飛行試験機4機が2014年から2015年に初飛行します。
CH-53Kは現用のCH-53Eを2019年から置き換えるために開発され、高温の高地でも27,000ポンド以上の物資を110海里以上輸送できる能力が求められています。7,500軸馬力のGE38-1Bエンジンを3基搭載し、エンジン出力を効率よくローターに伝えるトランスミッション、第4世代の複合材製ローターブレード、複合材製機体構造などを採用しています。
地上試験機はローターブレードやトランスミッション、エンジンなどの動力系統の試験を実施するほか、油圧、電気、アビオニクスなどもチェックされます。