NTSB、4月後半に787の調査公聴会を開催 リチウムイオン電池をめぐり

NTSB、4月後半に787の調査公聴会を開催 リチウムイオン電池をめぐり

アメリカ運輸安全委員会(NTSB)は787-8、機体記号(レジ)「JA829J」が2013年1月7日、ボストン・ロ−ガン国際空港で出火を起こしたリチウムイオン電池について、根本的な原因の調査に役立てるため、2013年4月後半にフォーラムとヒアリングを行うと発表しました。JALの787での出火、全日空(ANA)の787が高松で緊急着陸したことにより、1月16日からデリバリー済み50機の運航停止となっています。

NTSBは声明で、787の運航停止に伴い、国際協力によりこのインシデントを調査していると同時に、再設計、再認証を同時に実施しており、航空業界、航空行政、一般から広く意見を募り、調査に役立てたい」としています。また、NTSBはこれまでの調査についてこれまでの発表通り中間報告を発表しています。フォーラムはワシントンのNTSBで開催されますが、オンラインでも公開される予定で、日程などの詳細は改めて発表されます。

なお、48ページの中間報告「Interim Factual Report 03-07-2013」ではボーイングは営業運航前のテストで、リチウムイオン電池の発火について、故意にショートさせたものの発火しなかったことから、発火リスクは極めて低く、出火する要因は過充電と考えていたことが紹介されています。なお、この報告書はNTSBのウェブサイトで公開されています。

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