エア・インディア、スターアライアンス加盟費11億円の返還請求へ

エア・インディア、スターアライアンス加盟費11億円の返還請求へ

エア・インディアはスターアライアンスに支払済の加盟費用1000万ユーロ(約11億円)の返還を要求するという。インドの「The Telegraph」が伝えている。エア・インディア幹部が今後、スターアライアンス関係者と近く協議し、加盟できなかった理由の詳細について意見交換、さらに加盟費用の返還を求めるという。エア・インディア関係者は「スターアライアンスは加盟の方法を検討しているようだが、今回の発表の代償を求める」とコメントしている。

エア・インディアのスターアライアンスへの加盟は、2007年12月に加盟方針を示したものの、延期が続き2011年7月末までとデッドラインを定められた。ただ発表ではあくまで「ON HOLD」で「保留」。加盟を認めないという状態ではない。

さらに、今回、加盟できなかった理由は明らかになっていないが、エア・インディアを加盟させたくない会社がスターアライアンス加盟社に数社あると決定前から報道。さらに、長引いていた国内線の「IC」コードの統一を象徴としたIT関連の整備遅れ、財務状況などをあげることが多い。

一方で、エア・インディアにはスカイチーム、ワンワールドからも接触があるというものの、こちらは未知数。財務状況も厳しいため、今回の保留が大々的に発表されたことで、エア・インディアとしてはスターアライアンスへの加盟はあきらめ、回収できる資金は回収しよう、という考えなのかもしれない。

金の切れ目は縁の切れ目となるか。いずれにしろお金の回収が実現した場合にはスターアライアンスへの加盟は100%なくなるでしょう。

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