アグスタウェストランド、AW609ティルトローター機の性能を向上

アグスタウェストランド、AW609ティルトローター機の性能を向上

ニュース画像 1枚目:テスト飛行するAW609ティルトローター機
© アグスタウェストランド
テスト飛行するAW609ティルトローター機

アグスタウェストランドは2015年3月3日、同社が開発しているティルトローター機のAW609について、その能力強化としてパフォーマンス向上、改良を導入したと発表しています。18,000ポンド、8,165キロのエンジン・アップグレード、着陸装置の改良、飛行制御技術の最適化などにより、最大離陸重量の増加を行い、その飛行テストプログラムも完了しました。このアップグレードにより、500海里、926キロメートルを乗客9名を乗せ、2時間で飛行することが出来るようになります。

さらにAW609の能力を高めるため、補助燃料タンクを装備し、より長距離の飛行が可能になります。この装備により、最大で1,100海里、約2,038キロを乗客6名、または3時間で800海里、1,482キロを輸送できます。

捜索救難(SAR)、救急医療(EMS)事業向けに、客室ドアの拡張を行い、AW609の巡航速度の速さと航続距離の長さから、その任務の有効性についてこれまでのヘリコプターと比べ、役割を拡大できるとしています。

コクピット内には、ロックウェル・コリンズのプロライン・フュージョン・フライトデッキを採用し、新しいアップグレードされたフライト・コンピューターやセンサーと組み合わせ、パイロットに最新の機能で安全に飛行できる機能を提供します。

アグスタウェストランドはこうした改善の積み上げにより、同クラスの機材で最高の速度、航続距離、巡航高度を実証し、10%の抵抗を減らしたとしています。

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