ICAO安全監査の判断、タイ国際航空やタイ・エアアジアXが影響を発表

ICAO安全監査の判断、タイ国際航空やタイ・エアアジアXが影響を発表

タイ国際航空、タイ・エアアジア・エックスは2015年3月30日、日本路線は通常通り運航していると発表しました。バンコク・ポストなどでタイ国籍の航空機の乗り入れについて、日本が制限を加えたと報じたことについて発表したものです。国際民間航空機関(ICAO)による国際航空安全監視監査プログラム(USOAP)での結果を受け、航空局(JCAB)がタイ国籍のチャーター便の運航について就航を認めないと判断した影響です。

タイ国際航空は、バンコク発着の成田、羽田、関西、名古屋、福岡、新千歳線など定期便は影響を受けないものの、2015年4月11日の小松/バンコク間、4月15日の広島/バンコク間のチャーター便に影響が出るとしています。

タイ・エアアジア・エックスはバンコク・ドンムアン発着の成田、関西線に影響はないとしています。また、新規就航を予定している新千歳線は2015年5月1日から6月30日まで運航し、7月1日以降は成田、関西発着に無料で変更、または返金に応じるとしています。

日本路線の就航を予定していたノックスクートは、これを延期しており、引き続きチャーター便を運航するほか、シンガポールを拠点とするスクートでの対応などを行っています。

バンコク・ポストでは日本、韓国に加え、シンガポールでも、タイ国籍の航空機を厳しく審査し、ヨーロッパではいわゆる「ブラックリスト」入りの危険性もあるとしています。最近ではFAAから安全性のレベルを引き上げられたフィリピン、ヨーロッパで乗り入れ制限があったインドネシアなどのような事例と同様の懸念があるとしています。

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