成田空港、2015年3月期決算 訪日客増加で増収も着陸重量の減少で減益

成田空港、2015年3月期決算 訪日客増加で増収も着陸重量の減少で減益

成田国際空港を運営する成田国際空港株式会社(NAA)は2015年3月期連結決算を発表、訪日旅客の増加による空港内での売上高が大きな要因となり増収となったものの、航空機の小型化による着陸重量の減少などから営業利益、純利益は減益になりました。営業収益は前期から36億円増の2,031億円、営業利益は11億円減の387億円、経常利益は1000万円増の333億円、純利益は2億円減の196億円でした。

航空機発着回数は増加し、22.8万回と前年度の22.6万回を上回りましたが、着陸重量の減少による空港使用料、給油施設使用料が減少、国際線旅客数の減少に伴う旅客施設使用料の減少と、営業収益、営業利益とも前年度からマイナスとなる減収減益でした。

一方、リテール事業は円安、訪日ビザの免除・緩和などで国際線を利用する外国人旅客の増加、店舗の増床、リニューアルによる子会社の物販、飲食収入、テナントからの構内営業料収入の増加で、営業収益は前期比14.3%増の669億円、営業利益は13.4%増の201億円と増収増益となりました。

2015年度の見通しは、航空機発着回数は新規就航、増便が実施されることから、国際線、国内線ともに前期を上回る見通しです。航空旅客数は、アジア各地を結ぶ国際線を中心に訪日旅客が好調であること、国内線のLCC旅客の増加を見込み、前年度を上回ると予想しています。国際航空貨物量は、アメリカの港湾で荷役遅延に伴う特需が無くなることから前期から減少するものの、輸出を中心に堅調に推移、給油量は近距離、小型機材の路線比率が増加し、前期を下回るとしています。

これにより、連結業績予想は営業収益は2,106億円、営業利益は362億円、経常利益は307億円、純利益は202億円と予想しています。

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