茨城県、旧筑波海軍航空隊の司令部庁舎の存続を検討 耐震化の問題など検討

茨城県、旧筑波海軍航空隊の司令部庁舎の存続を検討 耐震化の問題など検討

茨城県は映画「永遠の0」の舞台で、笠間市に置かれていた旧筑波海軍航空隊の司令部庁舎などを公開していますが、この施設を常時見学できる施設にするか検討を進めています。地元の笠間市長、関係団体が茨城県に対し、関連の戦争遺跡、記念館の存続について要望を行い、これを受けて知事がその考えを示しています。現段階では、旧筑波海軍航空隊の司令部庁舎は2016年3月末までの運営予定です。

存続の問題点としては、当時の設計図書などがなく、耐震診断など運営を円滑に進めていくことにハードルがあるほか、年間の訪問者数や維持費用などを検討する必要がアルとしています。また、水道、下水、電気などが止められていることから、復旧時には相当な経費がかかることも検討課題となっています。また、茨城県では、同県内にある阿見町の予科練平和記念館、呉市の大和ミュージアム(海事歴史科学館)などを事例に、地元の市町で運営していることから、笠間市と相談をする必要があるとしています。

施設の継続する面では、建物が注目を浴されたことで関連資料が集まるといった動きもあり、その活用による地方創生、活性化にもつながるとしており、議論を深めていくとしています。

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