ソビエト連邦崩壊後ロシアによる最大の武器輸出契約が、エジプトと結ばれる模様です。2015年5月25日、 Sputnikが報じています。
輸出されるのは、MiG-29フルクラム戦闘機46機で、総額20億ドルに達すると見られています。なお、機種はMiG-29の発展型であるMiG-35になる可能性もあると伝えています。
エジプトは、アメリカ製のF-16やフランス製のミラージュ2000、ロシア(ソビエト)製のMiG-21、中国製のJ-7などの戦闘機を装備しており、今回のMiG-29は老朽化したMiG-21とJ-7の更新機材と見られています。
エジプトは政情不安によりアメリカとの関係が冷却化し、ロシアが急接近した経緯があります。2014年2月にはプーチン大統領自らがエジプトの指導者と会談して、貿易や核エネルギー、宇宙開発、観光、農業での広範な協力関係が構築されました。
軍事面での協力関係も強化され、すでに2015年3月にはS-300VM(SA-23 Gladiator\Giant)長距離地対空ミサイルが、エジプトに到着しています。