MRJ、日本とアメリカで試験飛行の準備進む 5機のスケジュール

MRJ、日本とアメリカで試験飛行の準備進む 5機のスケジュール

ニュース画像 1枚目:MRJ 試験飛行機のスケジュール、三菱航空機のプレゼンテーション資料から
© 三菱航空機
MRJ 試験飛行機のスケジュール、三菱航空機のプレゼンテーション資料から

三菱航空機は2015年8月3日、シアトル・エンジニアリング・センター(SEC)の開所式にあわせ、再度、試験飛行の計画をアップデートしました。パリ・エアショー時にも明らかにしているスケジュールとの変更はありません。

強度試験機は、2014年に全機静強度試験機を使った静強度試験を開始しており、この主翼上曲げ試験を実施し、2016年第2四半期ごろに終了します。疲労強度試験機は最終組立ラインに搬入されており、2015年第3四半期に完成し、耐久性の確認、保証を行う試験に入り、2017年第3四半期ごろに完了します。

飛行試験機は、2015年9月から10月の初飛行に変更はありません。飛行試験機2号機はすでに全機振動試験(Ground Vibration Test:GVT)を実施しており、2015年第4四半期に初飛行を行います。3号機と4号機は2015年第2四半期に最終組立を完了し、地上試験を経て2016年第1四半期に初飛行します。この初号機から4号機は日本で試験飛行を行った後、2016年第2四半期から第3四半期にかけてアメリカ・モーゼスレークに移動し、ここを拠点に2017年第1四半期にかけて試験飛行を行います。

ANA塗装を施した5号機は、2015年第3四半期にかけて最終組立を完了し、地上試験を経て、2016年第2四半期にも初飛行します。日本では三菱航空機の最終組立工場のある名古屋小牧空港に加え、北九州空港をサブとして試験飛行が行われます。

5機を使用した試験飛行は、2017年第1四半期までにおよそ2,500飛行時間の試験プログラムを進めていきます。

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