アジア初のA340を導入したスリランカ航空、A340-300を完全退役へ

アジア初のA340を導入したスリランカ航空、A340-300を完全退役へ

スリランカ航空はA340-300の退役を進めています。スリランカ航空は1994年9月、機体記号(レジ)「4R-ADA」を受領し、これまで計7機を導入し、同社の長距離路線の主力機として活躍しました。

この初号機はエア・ランカ時代に、アジアの航空会社として初めてA340を導入したものです。同社はブログで、初号機導入時はこの機材はアジアの航空会社で羨望の的だったと、その4発機の歴史を振り返っています。

これはロッキード・トライスターの機材更新として導入し、ファースト12席、ビジネス20席、エコノミー260席仕様で運航しました。現在はビジネス18席、エコノミー296席仕様です。同社最後のA340は「4R-ADF」となります。

主力機として活躍する一方、同社のA340では残念な出来事もあります。これは2001年7月、スリランカの内戦でタミル・タイガー(タミル・イーラム解放のトラ)によるスリランカ空軍への攻撃でバンダラナイケ国際空港に駐機していた「4R-ADD」を含め、A330やA320が大破することも発生しました。これにより、同社の長距離路線にも大きな影響が及びました。

なお、スリランカ航空はA330-300新造機の導入を進めているほか、A350-900は8機を発注済みで2016年に3機、2017年に1機を導入します。

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