イスラエル空軍、A-4スカイホーク48年間の運用にピリオド

イスラエル空軍、A-4スカイホーク48年間の運用にピリオド

ニュース画像 1枚目:イスラエル空軍のTA-4スカイホーク
© Israeli Air Force
イスラエル空軍のTA-4スカイホーク

2015年12月13日、イスラエルのハツェリム基地で、A-4スカイホークの公式退役セレモニーが開催されました。イスラエル空軍(IAF)司令官のアミール・エシェル少将みずからが、ラストフライトの編隊をリードしました。

IAFのA-4は、1967年12月29日に4機がハイファ港で荷下しされたことから始まります。それまでフランス製のミステールやボートゥール、ミラージュIIIを使用していたIAFが、アメリカ製主体に転換する先駆けとなりました。

A-4は、1969年3月から70年8月の消耗戦争から実戦参加し、1973年10月からの第四次中東戦争(ヨム・キプール戦争)では、南部戦線で約1,000回もの作戦飛行を休みなく実施し、約半数が被弾、6名のパイロットが敵地で射出脱出、7名が死亡しました。

その後の1990年代始めからは、A-4を装備するフライングタイガー飛行隊は飛行学校に配属され、パイロットや兵装システム士官(WSO)の要請に使われていました。現在はその任務をM-346ラビに譲っています。

A-4はIAFで48年間運用され、その期間の長さはパイパー(スーパーカブ)とダコタ(DC-3/C-47)に匹敵するとのことです。

メニューを開く