宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2016年1月15日(金)、内之浦宇宙空間観測所から観測ロケットS-310-44号機を打上げ、正常に飛翔したと発表しました。打上げ時刻は12時00分00秒、観測開始のノーズコーン開頭時刻は打上げ60秒後、最高到達高度は161キロメートルで打上げ198秒後、内之浦南東海上への着水時刻は打上げ388秒後でした。
S-310-44号機の実験は、電離圏下部に発生するSq電流系の中心付近で発生するプラズマ加熱現象の解明を目的に、高温度層内のプラズマと電場、磁場等を測定したものです。この打ち上げの成果は今後、JAXA、各大学で詳しい解析が実施されます。
JAXAは今回の実験は、電離圏は地球以外の大気のある惑星にも存在し、実験の成果で深められる電離圏の理解は、地球以外の惑星の大気や電離圏を考える際に活用されるとしていいます。