空自のスクランブル発進、2016年上期は前年比約1.4倍に 対中国が約7割

空自のスクランブル発進、2016年上期は前年比約1.4倍に 対中国が約7割

防衛省統合幕僚監部は2016年10月14日(土)、2016年度上半期の緊急発進(スクランブル)の実施状況について発表しました。

発表によると、2016年度上半期のスクランブル発進の回数は594回で、前年同期の251回から約1.4倍増加しました。推定を含むスクランブル発進の内訳は、対中国機に対してが合計407回と最も多く、全体の約69パーセント、対ロシア機に対してが約30パーセント、その他が約1パーセントでした。

地域別では、北海道を所管する北部航空方面隊が161回、中部航空方面隊が17回、西部方面航空隊が34回、南西諸島を所管する南西航空混成団が382回の緊急発進を実施しました。

防衛省は、2016年上半期の緊急発進の特徴として、中国機への発進が前年度と比較して176回増加、国ごとの緊急発進回数の公表を開始した2001年以降過去最多となったとしています。またロシア機への発進回数も前年度と比較して約66パーセント増加、中国機は主に戦闘機に対して、ロシア機は主に爆撃機に対して多く緊急発進を実施しています。

メニューを開く