カンタス、シドニー/ロンドン線の世界最長便を計画 777XかA350ULRで

カンタス、シドニー/ロンドン線の世界最長便を計画 777XかA350ULRで

ニュース画像 1枚目:777X
© Boeing
777X

カンタス航空は2017年8月25日(金)、2016/2017年度決算発表にあわせ、2022年度までにオーストラリア東海岸とロンドン、ニューヨークを結ぶ直行便の開設を検討していく方針を明らかにしました。エアバス、ボーイングと協議を進めるもので、機材はA350-900ウルトラロングレンジ(ULR)、または777Xの使用を前提とし、搭載座席をフルに使用した状態で直行便の開設が可能かを検討します。

カンタス航空によると、シドニー/ロンドン線では乗り継ぎより4時間、メルボルン/ニューヨーク線では約3時間、それぞれ移動時間を短縮できます。飛行時間はおよそ20時間超になると見られます。

現在の世界最長路線はいずれも直線距離で、ドーハ/オークランド(ニュージーランド)線が14,535キロメートル、次いでドバイ/オークランド線が14,200キロです。また、シンガポール航空は2018年に運休しているシンガポール/ニューヨーク・JFK線を再開、この路線は15,348キロをA350-900ULRで就航する計画です。

新たに開設が検討されているシドニー/ロンドン線は17,016キロ、メルボルン/ニューヨーク線は16,695キロと現在、また予定されている定期便の路線を上回る距離となります。シドニー/ロンドン線は直線距離の場合、香港などアジア上空を通過し、中央アジアから北欧付近を抜けますが、一部報道では北極圏を通過する航路が検討されていると伝えられており、実際には直線距離より長い航続距離を新機材に求めると見られます。

カンタス・グループのアラン・ジョイスCEOは、2018年にパース/ロンドン線の直行便を開設する予定で、これは大きな前進としつつ、今後、数年での技術の進展により、シドニー/ロンドン間の直行便を開設する可能性を秘めており、カンタス航空はそれを実現する航空会社になるだろうとコメントしています。また、航空機の購入には同社の厳しい財務基準を満たす必要があるものの、直行便の実現はオーストラリアの空の旅にとって革命的なものになるとも述べています。

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