EADSノースアメリカ、200機目のUH-72Aラコタを米陸軍に納入

EADSノースアメリカ、200機目のUH-72Aラコタを米陸軍に納入

EADSノースアメリカは2012年3月1日、200機目のUH-72ラコタ軽汎用ヘリコプターをアメリカ陸軍に納入し、ミシシッピ州コロンバスにあるアメリカン・ユーロコプターの工場でセレモニーを開催しました。

この規模の国防総省調達計画では、唯一スケジュールどおりで予算内に納まっていると、EADSノースアメリカの会長兼CEOは述べています。

200機目のUH-72Aは、セキュリティー&サポート(S&S)大隊用の機器を搭載した最初の機体です。全米の陸軍州兵部隊に配備され、地方の警察機関や連邦政府の国土安全保障機関が行う捜査やパトロール、国境警備、自然災害への対応などを支援するために使用されます。

そのため300万キャンドルパワーのサーチライト、電子光学赤外線(EO/IR)センサー、アナログ/デジタル映像伝送システム、後席用15インチディスプレイ、強化型戦術無線、デジタル・レコーダー、パイロット用の10.4インチディスプレイと画像管理システム等が搭載されています。

S&S仕様のUH-72Aは新たに52機が生産され、16機にレトロフィットされ、最終的には99機が必要になるとみています。UH-72A全体では海軍のテストパイロット訓練用の5機を含めて、2016年までに346機が引き渡される予定です。

UH-72AラコタはEC-145のアメリカ軍用バージョンで、老朽化したOH-58とUH-1、そして一部のUH-60の代替機として導入されています。アメリカ軍の外国機大規模調達プロジェクトは、ことごとく国内企業に潰されてきましたが、UH-72Aラコタはここまで順調に調達が進んでいます。

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