ハイフライ航空のA380、ファンボロー・エアショーに登場

ハイフライ航空のA380、ファンボロー・エアショーに登場

ニュース画像 1枚目:駐機場でA220と並ぶA380
© AIRBUS S.A.S.
駐機場でA220と並ぶA380

現在、旅客機としてもっとも大きなA380が新たな時代を迎えるとして、ファンボロー・エアショーに登場しました。ポルトガルのハイフライ航空がA380の中古機を活用し、ウェットリース事業を展開するもので、エアバスもこれを歓迎しています。

製造番号(msn)「006」、現在の機体記号(レジ)「9H-MIP」はマルタ籍で、ハイフライ航空のマルタ拠点のハイ・フライ・マルタが運航します。以前はシンガポール航空で「9V-SKC」として運航されていた機体で、リース事業を手がけるドーリックがハイフライ航空にリースした機材です。ドーリックもA380の再活用に取り組む先鞭をつけたと、ハイフライ航空の取り組みを評価しています。

製造番号(msn)「006」は2008年3月にシンガポール航空に納入され、ドーリックとの10年間のリース契約の終了にあわせ、返却されたものです。これに伴い、ドーリックは新たな借り手を探し、ハイフライの導入が決まりました。エアバスにとってもA380の中古機市場の構築は重要で、A380を活用した新たな路線や市場の拡大を支援する姿勢を示しています。

ハイフライ航空は、機材、乗務員、保守点検、保険と航空機の運航に必要な主なものを提供するACMIビジネスを顧客と契約し、代理で運航しています。ハイフライの顧客は季節需要を満たしたい航空会社だけでなく、スポーツ選手の移動を支援する企業向け、政府機関向けなど、幅広く短期的な需要に対応しています。

ファンボロー・エアショーでお披露目されたA380は、サンゴ礁の保護を訴える「save the coral reefs」塗装で、A380の環境性能の高さをアピールし、エアショーの参加者の航空宇宙業界の関係者や一般訪問者に環境保護をアピールします。

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