日本航空(JAL)は2023年6月3日・4日に、天皇皇后両陛下向けの特別機を羽田/花巻間で運航しました。岩手県・陸前高田市で開催された「全国植樹祭」にご出席されるため、空路で移動したもの。3日に本務機となるボーイング737-800型機「機体記号:JA302J」が、JL4901便として羽田を10時過ぎに離陸、45分間の飛行で10時55分に花巻空港へ着陸しました。着陸後、空港ターミナルまで地上走行する間、機長側・副操縦士側それぞれの窓が開き、国旗が掲出されました。
「JA302J」は到着後、夜間駐機され翌日の復路運航に備えました。4日になると本務機とは別に、副務機(予備機)となる「JA307J」が正午過ぎにJL4125便として花巻空港へ飛来。羽田空港に予備機が多く駐機されている往路とは異なり、花巻空港発の予備機のいない復路では副務機が別に運航されました。
本務機は、JL4902便として4日19時すぎに花巻空港を離陸、50分間の飛行で19時53分に羽田空港へ着陸しました。往復ともに、羽田空港ではVIP専用の「VNスポット」が使用されました。副務機も20時すぎにJL4126便として羽田空港へ戻りました。
花巻空港で普段運航されているのは、JALの新千歳・大阪(伊丹)・福岡線や、フジドリームエアラインズ(FDA)の名古屋(小牧)・神戸線でいずれも、エンブラエル機。今回のJAL737-800型機は、久々に大きめな機体の飛来となりました。
森林や緑に対する国民の理解を深めようと行われている全国植樹祭は、今回で73回目。岩手県での開催は、1974年以来49年ぶりとなり、また天皇皇后両陛下が現地へ赴きご出席されるのは4年ぶりとなりました。