イスラエルからの邦人退避に伴う航空自衛隊KC-767飛来や、G7外相会合に伴うイギリス空軍、オーストラリア空軍などが多数飛来しました。下地島空港の美しい通称“17エンド”で再びキャセイジャンボが見られるなど、話題の多かった直近の2023年11月2日〜9日の間に、日本の空港へ飛来し注目を集めた機体をピックアップして紹介します。
11月2日・福岡空港
シンガポール航空 ボーイング737-8-MAX型機 「機体記号:9V-MBG」
シンガポール発の韓国・釜山行きが到着地の悪天候によりダイバートとして代替着陸しました。同型機は日本路線への投入がなく、珍しい飛来となりました。
11月2日・下地島空港
キャセイパシフィック航空 ボーイング747-400ERF型機 「機体記号:B-LIB」
定期的に下地島空港でパイロット訓練を行なっているキャセイ。この日は、747が飛来しタッチアンドゴーを繰り返し行いました。9月にも747が訓練のため、飛来しています。
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11月3日・羽田空港
航空自衛隊 ボーイングKC-767空中給油・輸送機 「機体記号:97-3603」
紛争状態にあるイスラエルから、邦人退避のための空自機が再び羽田空港に飛来しました。10月21日未明の「87-3601」による初飛来に続き、今回は別の機体が充当されました。
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11月3日、6日・松山空港
エバー航空 エアバスA330-300型機 「機体記号:B-16333」
台北発で往復運航されたチャーター便。ハローキティ50周年を記念したもので、往復ともに特別塗装機「ハローキティジェット パーティージェット 」が投入されました。
11月3日・成田空港
エバー航空 ボーイング777-300ER型機 「機体記号:B-16718」
アシアナ航空 エアバスA350-900型機 「機体記号:HL8362」
大韓航空 ボーイング787-9型機 「機体記号:HL7207」
カムチャツカ半島にある火山が噴火した影響で、北米便の航空路で一部迂回が必要となりました。そのため、航続距離の関係からアメリカ東海岸を出発した東アジア便の一部が、成田空港に給油のためのダイバート(テクニカルランディング)を行いました。
エバー航空とアシアナ航空はニューヨーク(JFK)から、大韓航空はボストンとワシントンから飛来しました。
11月4日・成田空港
大韓航空 ボーイング777-300ER型機 「機体記号:HL7203」
社員への感謝を表した特別塗装機「OUR PRIDE, WE ARE KOREAN AIR」が成田空港に飛来しました。前日もワシントン発ソウル(仁川)行きとして運航中、成田空港へダイバート(テクニカルランディング)として飛来。この日は定期便として飛来し、前日の初飛来に続き2日連続となりました。
11月5日・中部国際空港
スカイ・リース・カーゴ ボーイング747-400ERF型機 「機体記号:N904AR」
普段、中国・廈門とアメリカ・ロサンゼルス、アンカレッジ間を飛行する同機ですが、この日はセントレアへ飛来しました。2021年3月には成田空港へも飛来しています。
11月5日・新千歳空港
チェジュ航空 ボーイング737-8-MAX型機 「機体記号:HL8524」
同社の737MAX初号機が、韓国へのデリバリー途上で新千歳空港へ飛来しました。アメリカ・シアトルからアンカレッジ・新千歳を経由し、5日夜にソウル・金浦空港へ到着しています。今後、2号機以降の飛来も期待されます。
11月6日・成田空港
ヤマト運輸 エアバスA321P2F型機 「機体記号:F-WTAX (JA81YA)」
「JALxヤマト」の初号機が、貨物機への改修を行なっていたシンガポールから到着しました。運航は、スプリング・ジャパンが担い、4月からの就航に向け11月20日から飛行訓練を開始する予定です。
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11月6日・中部国際空港
スターフライヤー エアバスA320-200型機 「機体記号:JA26MC」
11月4日から就航した特別塗装機「進撃の巨人 スペシャルジェット」。機体左側(ポートサイド)にのみキャラクターを描いています。運航期間は2024年3月31日(日)までです。
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11月6日・新千歳空港
ナショナル・エアラインズ ボーイング747-400BCF型機 「機体記号:N936CA」
元日本航空(JAL)のJA8086が、貨物機へ改修された姿で新千歳空港へ里帰り飛来しました。グランドハンドリング(地上支援)はJALが担当しており、往年の姿を彷彿とさせるものになりました。
11月7日・羽田空港
イギリス空軍(イギリス政府) エアバスA330-243MRTT型機 「機体記号:ZZ336」
イギリス政府専用機カラーの空軍機が羽田空港に飛来しました。イギリスの外務大臣および国防大臣が来日しており、これに関連した飛来とみられます。
11月7日・羽田空港
ドイツ空軍(ドイツ政府) エアバスA350-900型機 「機体記号:10+01」
こちらもG7外相会合に関連した飛来とみられます。同機の日本への飛来は、5月のG7サミット時の広島空港および中部国際空港以来です。
11月7日・横田基地
アメリカ空軍(アメリカ政府) ボーイングC-32A(757-200)型機 「機体記号:98-0002」
G7外相会合に出席するため来日した、ブリンケン国務長官の乗機として横田基地に飛来しました。5月には三沢基地、7月と9月にも横田基地へ飛来しています。
11月8日・羽田空港
オーストラリア空軍(オーストラリア政府) ボーイング737BBJ型機 「機体記号:A36-001」
オーストラリア空軍のエアバスKC-30A(A330-203MRTT)型機も6日に羽田へ飛来していますが、こちらもG7外相会合に関連した飛来とみられます。同機は10月にも羽田空港へ飛来しています。
11月8日・成田空港
エチオピア航空 エアバスA350-900型機 「機体記号:ET-AYN」
冬ダイヤから787-8に代わり、成田線への投入が開始されたA350-900。初めてスターアライアンス特別塗装機が投入されました。同社が20機保有するA350-900には、10機目の導入を記念したロゴマーク入りの機体「ET-AVE」もあり、今後の飛来にも期待したいです。
11月8日・成田空港
大韓航空 ボーイング777-300ER型機 「機体記号:HL7204」
5月4日から運航を開始した「2030 釜山世界博覧会誘致」をテーマに、韓国の人気アーティスト“BLACK PINK” を描いた特別塗装機が、日本初飛来を果たしました。普段は長距離国際線へ投入されていますが、冬ダイヤから同型機の日本投入が増えました。
【関連記事:大韓航空、“BLACK PINK” 特別塗装機 登場!2030釜山万博誘致で】
以上、注目の飛来機をピックアップして紹介しました。来週は、どんな特別塗装機やレアな機体が飛来するのか楽しみですね。近くの空港へ、飛行機を眺めに出かけませんか?