羽田に空自KC-767、飛来 イスラエルからの邦人退避で

羽田に空自KC-767、飛来 イスラエルからの邦人退避で

ニュース画像 1枚目:羽田空港 2023年10月21日撮影 87-3601 ボーイング KC-767J (767-2FK/ER) 航空自衛隊
© FlyTeam 多摩川崎2Kさん
羽田空港 2023年10月21日撮影 87-3601 ボーイング KC-767J (767-2FK/ER) 航空自衛隊

航空自衛隊のボーイングKC-767空中給油・輸送機「機体記号:87-3601」が、2023年10月21日未明に羽田空港へ飛来しました。

防衛省は、18日にイスラム武装組織ハマスとの戦闘が続くイスラエル情勢を受け、同国に滞在する邦人退避のため自衛隊機の派遣を決定。小牧基地(愛知県)から1機のKC-767と、美保基地(鳥取県)から2機のC-2輸送機をイスラエルの隣国ヨルダンと、海上自衛隊の拠点があるジブチに派遣していました。

今回の輸送には、KC-767を使用。邦人60名と外国籍の家族4名、韓国人18名と外国籍の家族1名の計83名が搭乗しました。退避便は、20日未明テルアビブのベン・グリオン国際空港を出発し、ヨルダンのアンマン・シビル空港まで飛行。同日早朝に出発して夕方には経由地であるシンガポールのパヤ・レバー空軍基地へ。4時間ほど駐機後に出発し、21日午前3時14分に羽田空港へ到着。KC-767は、第3ターミナルの駐機場に入りました。

その後、乗客を降ろして午前5時すぎに羽田空港を離陸、午前6時ごろ小牧基地(愛知県)へ帰還しました。

ニュース画像 1枚目:羽田空港 2023年10月21日撮影 87-3601 ボーイング KC-767J (767-2FK/ER) 航空自衛隊
© FlyTeam シグナス2さん
羽田空港 2023年10月21日撮影 87-3601 ボーイング KC-767J (767-2FK/ER) 航空自衛隊
ニュース画像 2枚目:羽田空港 2023年10月21日撮影 87-3601 ボーイング KC-767J (767-2FK/ER) 航空自衛隊
© FlyTeam シグナス2さん
羽田空港 2023年10月21日撮影 87-3601 ボーイング KC-767J (767-2FK/ER) 航空自衛隊

KC-767は、767の短胴型であるボーイング767-200型機をベースとした機体。貨物をパレットで搭載できるほか、今回のように座席を設置して人員を輸送することができます。また、胴体尾部からフライング・ブーム方式で空中給油が可能な機体です。世界で8機しか運用されておらず、航空自衛隊は4機を運用しています。羽田空港へは、イタリア空軍機とコロンビア空軍機は飛来実績がありますが、空自機の飛来は初めてとみられます。

政府は他の退避便として、ブルガリア共和国の民間機、ガリブエアのエアバスA330-200型機「LZ-ONE」を使用したチャーター便を14日に運航。この時は、テルアビブからアラブ首長国連邦のドバイ・ワールド・セントラル空港までの運航で、邦人8名が搭乗していました。

【関連記事:日本政府 ブルガリア機の民間チャーター機運航、韓国空軍も政府機運航 イスラエル退避で

現地に残る2機のC-2輸送機については、ヨルダンまたはジブチにて今後の邦人退避に備え、待機しています。

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