ジブチ自衛隊拠点、邦人保護・退避を正式任務に 今年は2回“空自機”派遣

ジブチ自衛隊拠点、邦人保護・退避を正式任務に 今年は2回“空自機”派遣

ニュース画像 1枚目:羽田空港 2023年11月3日撮影 97-3603 ボーイング KC-767J (767-2FK/ER) 航空自衛隊
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羽田空港 2023年11月3日撮影 97-3603 ボーイング KC-767J (767-2FK/ER) 航空自衛隊

防衛省は、アフリカ北東部ジブチ共和国へ展開する自衛隊が、在外邦人等の安全確保等に関する取組みの強化を行うと2023年12月22日付けで発表しました。海賊対処部隊を活用し、中東・アフリカ地域における在外邦人等の安全確保などに付随する、必要な装備品等の集積・管理、防衛協力・交流の強化および情報収集・分析等を強化するもの。政府による国家安全保障会議および閣議で決定し、木原防衛大臣の閣議後会見で明らかにしました。これにより、自衛隊がジブチを拠点に邦人保護や退避などを迅速に行う体制を整えます。

ジブチには、ソマリア沖・アデン湾における海賊対処(日本関係船舶の保護)を目的に、海上自衛隊と陸上自衛隊の統合部隊が派遣されています。護衛艦などに加え、2011年からはジブチ国際空港に固定翼哨戒機2機(P-3C哨戒機)を派遣。恒久的な隊員駐在施設も設けています。今回、海賊対処に加えて邦人保護・退避の任務が正式に追加されます。

今年は邦人保護・退避を目的に、航空自衛隊の部隊がジブチへ2回派遣されています。4月に内戦が勃発したアフリカ・スーダンに滞在している邦人退避を目的に、C-130H輸送機2機、C-2輸送機2機、KC-767J空中給油・輸送機1機が派遣され、ジブチとスーダン沿岸部の「ポートスーダン」間や、近隣国まで輸送任務を行いました。10月から11月にかけては、イスラム武装組織ハマスとの戦闘が続くイスラエル情勢を受け、C-2輸送機とKC-767をジブチやヨルダンに派遣していました。

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