461FTS、Auto GCASのF-35搭載で試験飛行を開始

461FTS、Auto GCASのF-35搭載で試験飛行を開始

ニュース画像 1枚目:モハべ砂漠上空で行われているテスト飛行
© Chad Bellay/Lockheed Martin
モハべ砂漠上空で行われているテスト飛行

エドワーズ空軍基地(AFB)は2018年11月15日(木)、第461飛行試験飛行隊(461FTS)のF-35Aで自動地面衝突回避システム(Auto GCAS:Automatic Ground Collision Avoidance System)の試験飛行を開始したことを明らかにしています。Auto GCASはすでにF-16、F-22に搭載されており、効果を実証済みのシステムでF-35にも搭載されます。

パイロットは操縦中に様々なシナリオから混乱する可能性があり、急旋回による強いGから意識喪失し、地上衝突の可能性がある場合、Auto GCASが作動して操縦士から制御を引き取り、自動で機体を安全な高度と姿勢に戻します。

Auto GCASは地上衝突の可能性を判断するため、機体や地形データ、その他のさまざまなモニタに表示する各種センサーを使用します。軌道、速度、パイロットの操作や入力がない場合など、システムは安全な航空機の状態に回復するための最良の方法を計算、制御します。

テスト飛行の重要なポイントの1つは、Auto GCASがF-35に搭載されている他のコンピュータシステムとの相性、互換性を確認することです。開発陣は、この種のシステム開発はあらゆる害を及ぼさないことを第1に考え、墜落や衝突を発生させないことであるものの、パイロットには過度にシステムに依存するべきではないとの考えも示しています。

F-35 Auto GCASのテスト・開発は、すでに搭載されているF-16とF-22のAuto GCAS開発の経験を活かし、エドワーズAFBがプログラム作成など大きな役割を果たしており、当初の計画より早い時期に本格開発へいたっています。

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