トランス・ステーツ、M90の確定契約を解消 M100を協議へ

トランス・ステーツ、M90の確定契約を解消 M100を協議へ

ニュース画像 1枚目:スペースジェット M90
© 三菱航空機
スペースジェット M90

三菱航空機は2019年10月31日(木)、トランス・ステーツ・ホールディングス(TSH)と契約したSpaceJet M90の確定50機、オプション50機について解消すると発表しました。TSHはトランス・ステーツ・エアラインズ、ゴージェット・エアラインズ、コンパス・エアラインズを傘下に持っています。

協議を重ねた結果、現行の契約はアメリカ市場が要求するスコープクローズを満たさないと判断し、契約解消が決まりました。今後、スコープクローズに適合するSpaceJet M100に焦点をあて、協議が実施される予定です。

三菱航空機の水谷社長は、TSHは長年に渡りSpaceJetプログラムを支持し、今後もM100の発注協議に期待しているとコメントしています。また、TSHと契約を締結した当時のリージョナル市場の見通しと現在は異なり、スコープクローズの緩和は予想通りに進んでおらず、アメリカ市場に対応する戦略を転換していると説明しています。このため、M100が北米市場を主導する機体になるとも語っています。

三菱航空機は6月、最新設計でかつスコープクローズの要求を満たすモデルとしてM100を発表しており、すでに北米顧客から最大115機購入の協議開始で覚書を締結したと公表しています。M100の開発スケジュールは、ベースとなるM90の型式証明や納入に基づいて検討が進められています。

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