アメリカとロシア空軍、イタリアに輸送機派遣 新型コロナウィルス対策

アメリカとロシア空軍、イタリアに輸送機派遣 新型コロナウィルス対策

ニュース画像 1枚目:C-130Jスーパーハーキュリーズ 15-5822
© U.S. Air Force photo by Tech. Sgt. Rebeccah Woodrow
C-130Jスーパーハーキュリーズ 15-5822

アメリカ空軍とロシア空軍が、新型コロナウイルス(COVID-19)対策に追われるイタリアを支援するため、輸送機を派遣しました。

アメリカ空軍は2020年3月20日(金)に、ドイツのラムシュタイン空軍基地に駐留している第86空輸航空団C-130Jスーパーハーキュリーズの「15-5822」が、イタリアのアヴィアーノ基地に医療機器を空輸しました。移動・固定のベッドを含むエンルート・ペーシェント・ステージング・システム(En-Route Patient Staging System:ERPSS)を輸送しました。アメリカ軍は平時から、隊員の適切な医療処置を行うため、テントやベッドなどを含む一連の医療体制を整えており、今回の輸送した物資提供により、24時間で最大40名の患者対応が可能になります。

ロシア空軍は3月23日(月)、チカロフスキー空軍基地からIL-76でウィルスや疫学に関するロシア国防省の専門家や消毒関連機器、医療機器などを、プラティカ・ディ・マーレ空軍基地に空輸しました。

プーチン大統領の指示の下、3月22日(日)にはCOVID-19に対応するイタリア政府を支援するため、ロシア国防省は航空部隊を編成し、支援物資や人員を空輸する準備を開始しました。チカロフスキー空軍基地にはIL-76が9機と乗務員が集結し、イタリアに入る8つの医療・看護チーム、支援する医療機器を準備しました。この中には約100人のウィルスや疫学に関するロシア国防省の専門家も含まれています。

イタリアでは3月23日(月)の時点で、COVID-19の感染者は63,927人、死者は6,077人になっています。感染者数は中国に次いでいますが、死者数は世界最多で致死率は9%台にまで上昇しています。

期日: 2020/03/20から
メニューを開く