大韓航空は2021年8月1日(日)、旅客機を貨物輸送に変更した貨物転用旅客機の運航が1万回に達成したと発表しました。2020年3月に北米、ヨーロッパ、東南アジア、中国、日本など世界65路線に投入され、運航回数は月38回でした。コロナ禍が長期化していること、航空貨物輸送の需要が高止まりし、現在は月800回以上を運航しています。輸送総量は40万トン以上です。1万回のうち、大韓航空として最長距離のフライトも記録しています。
旅客機を貨物輸送専用に変更した貨物転用旅客機は、航空機メーカーとの研究、航空当局との安全確認の認可などを経て改修されています。座席をはじめ、旅客が客室で荷物を収納しているオーバーヘッドビンを取り外し、貨物を積み込む安全装備の搭載、輸送時の貨物をカバーするネットを装着させる装置などが備えられます。
大韓航空は、この貨物転用旅客機で緊急性の高い新型コロナウイルス用の防護服、マスク、診断キットなどを取り扱っています。症例が急増するインドには、関連する資材を輸送しているほか、インドネシア、シンガポール、ドイツ、カナダ、アメリカなどにもコロナ関連で運航しています。
こうした貨物輸送の中で2021年6月12日(土)、大韓航空として最長距離のソウル・仁川/マイアミ間を運航しました。KE8047便としてボーイング777-300ER型、機体記号(レジ)「HL8218」が13,405キロメートル(km)を14時間42分で飛行しました。仁川/マイアミ間は通常、アンカレッジを経由していますが、貨物転用旅客機としたことで給油することなく運航できるようになったものです。
大韓航空は今後も貨物輸送の必要性が高くなると予測され、供給量を確保しながら安定した物流環境を作る方針です。