ボーイング、北米以外で初の最終組立施設をオーストラリアに建設

ボーイング、北米以外で初の最終組立施設をオーストラリアに建設

ニュース画像 1枚目:トゥーンバでロイヤル・ウィングマンを生産・組立
© Boeing
トゥーンバでロイヤル・ウィングマンを生産・組立

ボーイングは2021年9月22日(水)、北米以外で初めての航空機組み立て施設の優先建設地としてオーストラリア・クイーンズランド州のトゥーンバを選定しました。トゥーンバのブリスベン・ウェスト・ウエルキャンプ空港の航空宇宙・防衛地区に施設を建設する計画です。この施設では、ボーイング・エアパワー・チーミング・システム(通称:ロイヤル・ウィングマン)の生産・組立を実施します。ロイヤル・ウイングマンは、オーストラリアで半世紀ぶりに設計・開発・製造された軍用戦闘機で、2021年2月に初飛行しています。

ボーイング・オーストラリアは、2020年にオーストラリア連邦政府と国防省からボーイング・ロイヤル・ウイングマンの受注を前提に最終組立施設をクイーンズランド州に建設する方針を示していました。このプロジェクトにより、クイーンズランド州経済には10年間で最大10億ドルの利益がもたらされると期待されています。

ロイヤル・ウィングマンは、ボーイング・オーストラリアとオーストラリア空軍(RAAF)が共同開発する概念実証無人機です。その1号機は2021年3月1日(月)、初のテスト飛行がオーストラリア・ウーメラで実施されました。ロイヤル・ウイングマンは自律システムと人工知能を統合した無人機で、空中戦やさまざまな任務の補完・拡張が意図されています。

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