国土交通省航空局によると、2022年3月の日本国籍の航空機登録は、新規登録4機、抹消4機、予約登録3機でした。新規登録の民間商用機は、ピーチのエアバスA320neo型2機でした。さらに抹消では、三菱航空機が開発していたスペースジェットのうち「JA23MJ」が初めて手続きが進められています。
新規登録では、ピーチが「JA207P」と「JA208P」の2機を受領しています。燃費効率が優れたCFMインターナショナル製のLEAP-1Aエンジンを搭載するA320neo型です。ピーチは2021年度に計4機を受領しています。
さらに、無人航空機の設計・開発やその空港施設・設備・運行管理などの設計、開発業務を手掛けるテララボがダイヤモンド・エアクラフトのHK36TTC-ECOスーパーディモナを登録しています。テララボで初めて日本国籍の登録機です。レジは「JA01TL」が選択されています。
■2022年3月 新規登録機登録日 | レジ番号 | 航空会社 | 機種 | 製造番号 |
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3/8 | JA207P | 全日空商事スコーピオリーシング(ピーチ) | A320-251N | 10502 |
3/12 | JA20CH | クラフトマンリーシング | SF25C | 44562 |
3/15 | JA01TL | テラ・ラボ | HK36TTC-ECOスーパーディモナ | 36.583 |
3/29 | JA208P | 全日空商事ロータスリーシング(ピーチ) | A320-251N | 10774 |
抹消された4機は、民間商用機が2機、三菱航空機のスペースジェットと回転翼が1機ずつでした。三菱航空機のスペースジェットは、この機種でJAレジ登録された5機のうち、初めての抹消です。抹消された「JA23MJ」は2016年11月22日(火)に初飛行した機体です。飛行特製試験とアビオニクスを主に行う試験機として製造され、初飛行は紀伊半島沖でした。この「JA23MJ」は、試験拠点のモーゼスレイクでの飛行試験に加え、パリ・エアショーでの地上展示などでも使用されました。塗装は初飛行時の三菱航空機の黒から、全日空(ANA)、そしてスペースジェットと変更されて来ました。
このほか、日本航空(JAL)のボーイング737-800型の「JA326J」は抹消登録後、アメリカにフェリーされました。この機体は今後、引き続き民間機として定期便に投入される予定です。また、「JA007D」は日本エアシステム(JAS)でJAレジとして登録された後、JALに移籍した機体です。プラット・アンド・ホイットニー(P&W)製PW4000エンジンを搭載したボーイング777-200型で、3月下旬にアメリカ・モハーヴェへフェリーされていました。
■2022年3月 抹消登録機抹消日 | レジ番号 | 航空会社 | 機種 | 抹消理由 |
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3/1 | JA326J | JSPC1(日本航空) | 737-800 | 売却 |
3/17 | JA23MJ | 三菱航空機 | MRJ-200 | 航空の用に供さないため |
3/29 | JA007D | 日本航空 | 777-200 | JET MIDWESTへ売却 |
3/29 | JA9495 | アンティーク/匠航空 | AS350B | 航空の用に供さない |
予約登録機のうち、「JA028N」「JA029N」は、連番の場合には、中日本航空が登録したものとみられます。
■2022年3月 予約登録機
JA028N
JA029N
JA6899