全日空(ANA)は2022年7月1日から、超大型エアバスA380型機の定期便運航を再開します。その大きさゆえ、コロナ禍では多くの航空会社が運航を停止し、一部の航空会社では早期退役を進めています。2022年6月現在、A380を運航している航空会社は、世界で7社・約110機です。コロナ禍で一気に数を減らした超大型機 A380を運航する航空会社をまとめました。
最も多く運航するのはエミレーツ航空で79機。続いて多い順に、シンガポール航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、カタール航空、カンタス航空、ANA、中国南方航空の7社がA380を現在運航しています。今後、大韓航空やアシアナ航空も運航を再開する予定です。逆に、中国南方航空は2022年度末に完全退役を計画しています。
コロナ前の2019年12月時点では、15社がA380を運航していました。これが2020年4〜6月ごろ、多くの定期便の運休にあわせ、A380も空を飛ばず各地に駐機されました。この頃、エールフランス航空がA380退役を前倒ししたほか、ルフトハンザも退役を示唆するなど、超大型機ゆえに厳しい風向きでした。
その厳しい時期も各国の入国制限緩和で終わりに近づき、ようやくA380の本領が発揮される時を迎えています。以前のように、成田空港や関西空港にA380が飛来する姿が戻ってきそうです。
■A380を運航する航空会社まとめ 2022年6月現在航空会社 | 新造機受領数 | 保有機数 | 運航中 | メモ |
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エミレーツ航空 | 123 | 119 | 79 | 現役 |
シンガポール航空 | 24 | 17 | 10 | 現役、12機まで削減予定 |
ブリティッシュ・エアウェイズ | 12 | 12 | 9 | 現役 |
カタール航空 | 10 | 10 | 5 | 現役 |
カンタス航空 | 12 | 12 | 3 | 現役 |
全日空 | 3 | 3 | 2 | 現役 |
中国南方航空 | 5 | 3 | 2 | 退役予定 |
大韓航空 | 10 | 10 | - | 再開予定 |
アシアナ航空 | 6 | 6 | - | 再開予定 |
マレーシア航空 | 6 | 6 | - | 保管 (巡礼などに使用) |
エールフランス航空 | 10 | 退役 | - | |
ルフトハンザドイツ航空 | 14 | 退役予定 | - | |
エティハド航空 | 10 | 退役予定 | - | |
タイ国際航空 | 6 | 退役予定 | - | |
ハイフライ | - | リース終了 | - | |
エアバス | 3 | - | - | テスト機1機 博物館展示、2機 |
計 | 254 | 198 | 110 |