エアバスは2023年8月30日、ドイツ・ハンブルグにエアバスA321XLR型機向けの装備工場を新設したことを発表しました。エアバスは2026年までに、A320neoファミリーの月産機数を75機へ増加させることを目指しており、新工場では製造システムの近代化とデジタル化促進により、生産容量の拡大を実現します。
新しい装備工場はA321XLRに特化し、同じハンブルグで製造された後部胴体への部品装備を実施。同時に最大8機へ、電気や機械システム、窓や床パネル、アンテナなどの部品を取り付けます。
ロジスティクスの自動化、システムが完全デジタル化された工場内では、「パルス・ライン」と呼ばれるテストまで行える製造ラインを導入。近代化された最新の工場内では、効率的に作業が行えるとのこと。部品装備が完了した後部胴体は、ハンブルグのフィンケンヴェルダー工場にある最終組立ラインへ移送されます。
現在、A321neoファミリーで最も長い7,400kmの航続距離を持つ機体は、ピーチやジェットスター・ジャパンが導入済みのA321neoLRです。A321XLRは、これを超える8,700kmの航続距離(東京〜コペンハーゲン間相当)を誇る機体で、世界27社から約570機を受注しています。就航は、2024年の第2四半期に予定されています。