アメリカン航空は2023年10月10日、アメリカ運輸省(DOT)へ羽田/ニューヨーク(JFK)線の開設を申請しました。デルタ航空が冬ダイヤから、羽田/ポートランド線への就航を断念し、発着枠を返上したことから、アメリカ航空各社の動きが活発となっています。
9月25日には、ユナイテッド航空が返上発着枠を自社へ配分するように求めており、羽田/ヒューストン線の開設を申請しています。これにより、デルタ航空以外の申請が出揃い、今後DOTによる検討が進められるとみられます。
アメリカン航空、ユナイテッド航空ともに、発着枠の未使用状態を避けるための早期配分を求めています。
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アメリカン航空は、羽田/ニューヨーク(JFK)線を大型機で毎日運航し、発着枠の完全使用を保証すると表明。ニューヨーク都市圏の数百万人の人々、および東京へのワンストップ・サービスを提供するニューヨーク市以外の多くの米国地域にとって、重要な公共的および競争的利益をもたらすとしています。また、ユナイテッド航空の申請に対しては、競合に対する相互排他的な申請を行っているとして、DOTに確実な比較選定手続きを求めています。
アメリカン航空は現在、羽田/ロサンゼルス・ダラス線、成田/ダラス線を運航中。羽田/ニューヨーク(JFK)線は、日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA)の日系2社が運航しています。