デルタ航空 羽田/ポートランド線 就航見送り、発着枠返上 再配分へ

デルタ航空 羽田/ポートランド線 就航見送り、発着枠返上 再配分へ

ニュース画像 1枚目:羽田空港に駐機するアメリカの3社
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羽田空港に駐機するアメリカの3社

デルタ航空は2023年9月22日、羽田/ポートランド線に就航せず羽田空港の発着枠を返上することを、アメリカ運輸省(DOT)へ通知しました。DOTは、コロナ禍による発着枠未行使の猶予期間が明ける10月29日の冬ダイヤ以降について、就航可否を10月1日までに通知するよう求めていました。

同じく未就航であった羽田/ホノルル線については、冬ダイヤで就航することを発表しており、返上する羽田発着枠は1枠となりました。

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ポートランド線は2020年3月まで、ボーイング767-300ER型機にて成田発着で運航されていました。その後、羽田へ移管して運航が継続される予定でしたが、コロナ禍により羽田/ポートランド線就航の延期が継続されていました。

ニュース画像 1枚目:成田空港に着陸するデルタ航空 ボーイング767-300ER型機
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成田空港に着陸するデルタ航空 ボーイング767-300ER型機

同社では、2019年時点で割り当てられた7路線について、コロナ禍の当時の需要予測と現在の需要が大幅にかい離していると主張。2023年5月にDOTへ、羽田発着枠の柔軟運用に関する要望書を提出しました。DOTは、6月に要望書を却下し、デルタに冬ダイヤでの就航か発着枠返上を求めていました。

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◼️2019年にデルタへ割り当てられた羽田発着7路線
アトランタ・デトロイト・ミネアポリス・ロサンゼルス・シアトル・ポートランド・ホノルル

今回の発着枠返上により、DOTは再配分を行うとみられます。2019年の配分時には、アメリカン航空がラスベガス線を申請していたほか、ユナイテッド航空はグアム線とヒューストン線の就航に意欲を見せています。デルタ航空が他路線に就航する可能性もあり、動向に注目が集まります。

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