国土交通省航空局は2012年12月14日に開催した「第12回航空安全情報分析委員会」の開催概要を発表しました。この委員会では、2012年度上半期の国内航空運送事業者の運航による航空事故、重大インシデントの中間報告が行われました。委員会では安全上のトラブルの情報分析から、機材不具合への対応、ヒューマンエラー防止への取組み、情報共有を進めていくとしています。
なお、航空法第111条の4の規定に基づく航空事故、重大インシデント、航空会社別の安全上のトラブル件数は983件の報告がありました。各会社、機材別の件数は以下のとおりです。
■航空事故：1件
・ANA、2012年6月20日：成田空港、JA610Aの着陸時
■重大インシデント：3件
・中国東方航空とエアアジア・ジャパン、2012年7月5日：那覇空港で中国東方の滑走路進入、エアアジア機が着陸復行
・日本エアコミューターと個人機、2012年7月8日：福岡空港で日本エアコミューターの滑走路進入、個人機が着陸復行
・朝日航洋、2012年7月8日：MD900がエンジン停止
■航空会社別の安全上のトラブル件数 合計：512件
JAL：158件
ANA：126件
スカイマーク：100件
AIRDO：24件
日本貨物航空：21件
ソラシドエア：16件
スターフライヤー：12件
ピーチ：7件
ジェットスター・ジャパン：2件
エアアジア・ジャパン：2件
その他：45件
■機種別の安全上のトラブル件数
737：194件
767：117件
CRJ：43件
777：36件
A320：32件
747-400：24件
DHC-8-400：18件
ERJ-170：17件
787：9件
DHC-8(-400を除く)：9件
MD-90：6件
Saab 340B：5件
その他：6件
